新製品レポート

シャープな形状になった元祖やさしい系 ピン G410 アイアン

2019/05/09 05:00
ヘッド形状がブラッシュアップされた「G410 アイアン」を試打

【ミヤG】
Gシリーズの最新アイアンは、ヘッド形状がずいぶんスッキリしましたね。トップブレードも分厚く感じないし、グースもそんなに強くありません。従来からの“いかにもやさしそうなピンのアイアン”というよりは、普通のアイアンっぽくなりました。

トップブレードは分厚くなく、グースもそれほど強くないのでスッキリとした印象

【ツルさん】
ヘッド形状にこだわるゴルファーのために、ヘッド形状をブラッシュアップしたそうですよ。でも、構えてみると少しヘッドが面長に見えて、曲がりづらそうな雰囲気はあります。では、さっそく打ってみましょう!

【ミヤG】
おっと、いきなりダフってしまいました…。ヘッドが重く感じます。

【ツルさん】
スイングウェイトが重いわけではないので、おそらくヘッドの重心距離のせいでしょう。重心距離が長いヘッドは、最初は重く感じるんです。でも、すぐに慣れますよ。

【ミヤG】
はい。何発か打っていたら慣れました(笑)。いや~、思ったよりも打感がいいですね。フェースが弾いている感覚はありますが、フィーリングはマイルドで心地いいです。

【ツルさん】
打感は良くなりましたよね。性能的には前作「G400 アイアン」の長所がそのまま引き継がれています。打ち出しから球がポーンと高く出て、球がよじれないで飛んでいく。フェースが向いている方向に、まっすぐ一直線という感じです。スピン量は少なめになっていますが、これだけ高く上がってくれたら、グリーンにはちゃんと止められますよ。

【ミヤG】
よく上がるし、ラクに飛ばせるアイアンですよね。ひとつ気になったのが、構えたときのフェース面の見え方。少し左を向いているように感じるんです。引っかけグセのある僕には、ちょっとツライかな。

【ツルさん】
フェースをターンさせやすそうなヘッド形状なんですよね。僕はドローヒッターだけど、むしろ「G410 アイアン」のヘッドの見え方は魅力的に感じました。なぜなら、こういう大きめヘッドのアイアンは、右に打ち出してしまいやすいからです。「G410 アイアン」なら、球を逃がさずにターゲット方向にまっすぐ球を押し出せる感覚で打てます。スライサーにも安心感があると思いますよ。

【ミヤG】
なるほど~。ゴルファーによっては、そんなふうに感じるのかも知れないです。

【ツルさん】
球の飛び方がちょうどいいし、ミスに強くて曲がりづらい。新モデルになってヘッド形状がコンベンショナルになって、打感も良くなりました。もはや、やさしいアイアンとしては文句のつけようがないです。あえて言うなら、バックフェースのデザインが少し野暮ったい(笑)。もう少しカッコ良くしてほしいですねぇ。

形状がスッキリしたことで初心者からやさしく打ちたい上級者まで満足できそう

■ 試打したクラブのスペック

ピン G410 アイアン
●番手(ロフト角):7番(30度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●フレックス:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ピン
発売日:2019/03/21 参考価格: 116,640円