フットジョイ「ツアーアルファ デュアルボア」を試し履き「イメージは4駆のアウトドア車」
GDO社員3人（シューズマニア室井、バイヤー塩田、編集部員柴田）が新作ゴルフシューズを試し履きする企画。今回は、フットジョイ史上、最も飛びとパワーにこだわったというスパイクゴルフシューズ「TOUR ALPHA（ツアーアルファ）」を柴田がコースで試着し、実際にラウンドした履き心地をレポートする。
好みのフィット感で選べる2タイプ
ラインアップは、ともに流行りのラップ構造を採用した「TOUR ALPHA BOA（ボア）」と「TOUR ALPHA Dual BOA（デュアルボア）」の2タイプ。今回は、カカトに加えて甲部に2つ目のダイヤルを配置した「デュアルボア」を試着しました。甲部のダイヤルでは、中足部から前足部にかけての締め付け具合を調整可能。順回転と逆回転の両方に対応しており、1mm単位で好みのフィット感にカスタマイズできます。
名前に「TOUR」と入るだけあって、見た目はかなりアスリート寄り。手に取ってみても重厚感をしっかり感じ取ることができて、「ゴルフを競技として真剣にプレーしたい」といったゴルファーに向けて作られた印象を受けます。重量も490g（27cm/片足）と、最近のゴルフシューズとしては重い部類に入ります。
ツアー アルファ デュアルボアを履いてみた
カカトのダイヤルをカチッっと引いて、ワイヤーを緩めることで履き口が大きく広がるので足入れがとっても楽です。足を入れてまず感じるのが、身長が2～3㎝は高くなった気がするほどのソールの厚みと、しっかりとした硬さ。飛びとパワーへの追求が納得できる「男らしさ」があります。
2つのBOAダイヤルで締め付けると、甲部分をしっかりと押さえつけてくれるフィット感が心地よいです。甲から先が低い私は、つま先周辺にどうしても遊びが出てしまうのが、シューズを選ぶ際の気になるポイント。かといってサイズを落とすと、親指や小指が当たってくるのが悩ましかったのですが、甲部の2つ目のダイヤルの恩恵をしっかり感じることができました。
ミッドソールには新しく開発されたEVA素材（合成樹脂）を採用しています。程よいクッション性があって長時間に渡り快適で、足裏全体を均一に支えてくれている感じがします。鋲（TPUポッド）を点で感じる嫌な突き上げはなく、ハーフをラウンドした後も足裏の疲労を感じませんでした。
カカト部を囲うように組み込まれた「3Dモールドヒールカウンター」の硬さは、好みが分かれるポイントかもしれません。カカトはしっかりホールドされていて、スイング時のブレを抑制してくれる方が好みというゴルファーにはピッタリだと思います。個人的にはもうちょっとやわらかい方が合っている気がしました。
見るからに強固なアウトソールは、フットジョイのツアー仕様シューズが受け継ぐ幅広の「ワイドプラットフォーム」をアップデートしたもの。左右に幅広く配置された9つの鋲が、これでもかと芝に噛み付き申し分ないグリップ力を生んでいます。フェアウェイはもちろん、ラフや傾斜地、バンカーなどでも不安を感じることはありませんでした。
全体的な構造は、車で例えるなら“4輪駆動のアウトドア車”といったイメージ。カジュアルなシューズが好みのエンジョイゴルファーにはお勧めしませんが、「毎ラウンド、最長飛距離やベストスコアを目指す！」というような上昇志向の強いガチンコゴルファーにはピッタリの一足だと思います。
フットジョイ「ツアー アルファ ボア」製品スペック
●サイズ：24.5～27.5cm（0.5cm刻み）
●重量：490g（27cm/片足）
●カラー：ホワイト、ホワイト/グレー、ブラック
●税込価格：オープン
フットジョイ「ツアー アルファ デュアルボア」製品スペック
●サイズ：24.5～27.5cm（0.5cm刻み）
●重量：490g（27cm/片足）
●カラー：ホワイト/ネイビー、ブラック
●税込価格：オープン
■ GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなった気がしている。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。