ミズノ「ネクスライトゼロ ボア」を試し履き 体感せよ! 重さ“ほうれん草一束分”シューズ
GDO社員3人(シューズマニア・室井、バイヤー・塩田、編集部員・柴田)が新作のゴルフシューズを試し履き&品評する恒例企画。今回は春夏モデル編、ミズノの「ネクスライトゼロ ボア」をPick Up!
目次
- 1)シューズマニア・室井がCheck「その重さ、ほうれん草一束分」
- 2)バイヤー・塩田がCheck「えっ? 発泡スチロール」
- 3)編集部員・柴田がCheck「箱を持った瞬間“空箱”かと」
- 【動画】2023年春夏モデル・人気の8機種を試し履き&勝手に採点!
- 商品スペック
1)シューズマニア・室井がCheck「その重さ、ほうれん草一束分」
室井:「とにかく軽い」という印象が強かった前作から2年。さらに軽くなり、見た目もまるでランニングシューズの様なデザインになりました。シューズを手にした瞬間、衝撃的な軽さに笑うしかないです。前作も片足で約240g(25cm)と圧倒的な軽量設計でしたが、今作は199g(同)とついに200gを切りました。その重さは、おおよそ「ほうれん草一束」分です。メーカーの企業努力に脱帽です。
全ての無駄を省いた様にも見えるこのモデル。ソール形状は前作を引き継いでいます。シュータンが超極薄になったのですが、ここが軽量化の最大ポイントでしょうか? 薄くなっても違和感はなく、ワイヤーの締め付けが分散され、ソフトな履き心地となっています。「履いている感じがしない」というぐらい不思議な感覚があります。
見た目とは裏腹に、履き心地は決して“フニャフニャ”ではありません。超軽量設計ながらもソールはしっかりしていて、スイング時、歩行時ともに十分な剛性を感じられます。ただ、アウトソールの凹凸は強い爪の様な形状ではないので、若干の物足りなさを感じるシーンもあるでしょう。“軽さ追求ゴルファー”は直ぐに試していただきたい驚きの一足です。(シューズマニア・室井)
2)バイヤー・塩田がCheck「えっ? 発泡スチロール」
塩田: 軽さを追求したモデルには毎度驚かされますが、今作は“過去イチ”の衝撃。手に取った瞬間に「えっ? 発泡スチロール」と思ってしまうほどで、ゴルフシューズの重さとは思えません。シュータンが薄さはやや気になりますが、これも軽量化を追求したが故でしょう。
足入れした後は、陸上選手のように足を上げたり、ストレッチもしたくなります。サイズ感は0.5cmダウンで丁度良し。幅の表記は「3E」と広めですが、フィット感の強さを感じました。と言っても、アッパーは柔らかく屈曲性もあるので、硬く締め付けられる感覚はありません。
一歩一歩、足には負荷が掛かるはずですが、プレー後の疲労感が少なく驚きました。シューズが軽いおかげで足が自動的に動く感覚があり、重いシューズに比べてホールアウト後の疲労の蓄積が少ないのでしょう。「歩きのプレーがしんどくなってきた」と思うゴルファーには、ぜひ試して頂きたい一足です。(バイヤー・塩田)
3)編集部員・柴田がCheck「箱を持った瞬間“空箱”かと」
柴田: メーカーが「軽さを追求した」という通り、シューズの箱を持った瞬間“空箱”かと思ったほど軽量性に特化しています。まるでランニングシューズのようですが、そこまで柔らかくはありません。アッパーはメッシュ素材ですが表面はコーティングされているのでその分やや硬さがあり、防水性能も備わっています。
幅は「3E」とあって、細身タイプの私は0.5㎝ダウンでジャストでした。気になるスイング時の安定感ですが、アウトソールが改良され従来モデルよりもグリップ力が向上したというものの、芝の上での頼りなさは否めず、雨の日には不向きかな…というのが正直なところだと思います。
ちなみにメッシュ素材で最軽量の本モデルのほかに、230g(25㎝/片足)のウーブンタイプ、240g(同)の人工皮革タイプもラインアップされているので、履き比べてみるのも面白そうです。前作同様にスイングスピードがそれほど速くない幅広タイプの方や、重いシューズが苦手なご年配ゴルファーにおすすめしたいモデルです。(編集部員・柴田)
【動画】2023年春夏モデル・人気の8機種を試し履き&勝手に採点!
商品スペック
●タイプ=ダイヤルタイプ
●素材=甲材:合成繊維/底材:合成底
●重さ=約199g(片足25cm)
●サイズ=24.5~27cm(0.5cm刻み)、28cm、29cm
●カラー=ライトブルー/ライトオレンジ、オフホワイト/スカイブルー
●幅=EEE
●鋲タイプ=スパイクレス
■ GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
■ GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップバイヤー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
■ GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だったが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなり27cmになった。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。