ゴルフシューズ試し履きレポート

ゾウリムシ→肉球!? ソールのデザインがあっぱれ! プーマ「シャドウキャット ニトロ ディスク」

2024/11/08 11:00
プーマ「シャドウキャット ニトロ ディスク」を試し履き

GDOのシューズ3兄弟(シューズマニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂)が、最新のゴルフシューズを気ままにレビューする恒例企画。「24秋冬モデル編」の初回は、派手なデザイン×テクノロジー満載の話題作、プーマ「シャドウキャット ニトロ ディスク」だっ!

目次

  • まさにプーマらしい“オンリーワン”のデザイン
  • デザインだけじゃない 履き心地もまるで変った
  • これは肉球?いやいや、「プーマの目」です…
  • 日本人向けの3E(広め)設計がうれしい
  • 3人の評価はいかに?
  • 製品スペック

まさにプーマらしい“オンリーワン”のデザイン

個性的だがコースで映えるデザイン

【塩田】
今作もデザインが個性的ですね。

【桂】
プーマらしさは残しつつ、前作よりも良い意味で“とがりすぎていない”デザインですね。見た目も、履き心地もカジュアルに感じました。

【塩田】
甲の部分のデザインが好きですね。蛍光色は外光の中でも目立ちますし、グリーン上で両足を揃えて構えたときに黄ラインがターゲットラインと垂直になってアライメントを取りやすかったです。

甲のデザインが補助となってアライメントを取りやすい

【室井】
デザインは前作「ファントムキャット ニトロ」と似ていますけど、履き心地は全く別物。前作はあえて硬めの履き心地にしていたと思いますが、今作の方が足入れも履き心地も全然ソフトですね。

【塩田】
足首周りにけっこうクッションが入っているので、足入れの感触も“羽毛布団”並みに柔らかいです。アッパーもしなやかなので、スイング中もシューズの中で足のストレスがない。

デザインだけじゃない 履き心地もまるで変った

今作はミッドソール全体に「NITROフォーム」を搭載。クッション性が向上した

【塩田】
主に前作から変わった点を挙げると、ミッドソールの「NITRO(ニトロ)フォーム」です。前作はヒール部分のみに搭載されていましたが、今作はシューズ全体に拡大しています。これが今回の柔らかい履き心地の要因になっていると思います。

【室井】
ニトロって言うとなかなか伝わりづらいけど、要は足裏全体を柔らかいミッドソールがカバーしてくれているってことですよね。

柔らかい合成繊維のアッパーがスイング時の体重移動をしっかり支える

【桂】
私の率直な感想としては、履いた瞬間から履き慣れたシューズの感覚
がしました。「もう何ラウンドか回った後の靴なのかな」と思えるくらい、最初から足に馴染んでくれました。

【室井】
前作よりもアッパーの生地が肉厚になったような感覚もあるので、その辺りがソフトな履き心地につながっているのかもしれません。とにかく、前作とは全然別物。“デザインだけが変わった”という理解ではダメですね。

しなやかさとしっかり感をあわせ持つ

【塩田】
アッパーがソフトなシューズでありがちなのは靴の中で足が必要以上に動いて暴れてしまうことなんですけど、僕の感覚では全く暴れなかったです。おそらく、トウの白いパーツがスイング中の足の動きをしっかり受け止めてくれる構造になっているのだと思います。

これは肉球?いやいや、「プーマの目」です…

“ピューマの目”をモデルにしたクリーツ「キャットアイ・トラクション」を新搭載

【桂】
前作は“ゾウリムシ”のようなデザインのアウトソールでしたけど、今作は“肉球”みたいな形をしていますね。

【塩田】
いいところに気づきましたね。今回のクリーツ(ソールのポイント)は、プーマのロゴマークのモデルとなった「ピューマ」の目の形を意識したデザインになっているそうです。スパイクでも、スパイクレスでもないようなデザインですけど、このクリーツが芝をしっかりと噛んでくれる。スパイクで感じるような鋲の突き上げ感が無いことも良い点です。

中心は硬度が高く、外側に柔軟性を持たせたアウトソールがしっかりと芝を噛む

【桂】
前作よりもアウトソールの突起は出ていませんが、グリップ力はしっかりあると思いました。

【室井】
私は正直、スイング中の安定感は前作の方が高く感じました。それでも、歩きやすさだと圧倒的に今作ですね。18ホール歩いても疲れにくいと思います。シューズにしっかり感を求める方だと物足りなさを感じるかもしれませんが、個人的には今作のほうが好きです。

日本人向けの3E(広め)設計がうれしい

足幅は広めでストレスは少ない

【塩田】
プーマのシューズの歴代モデルを振り返ると、履き口が少し狭かったりして履きづらさを感じるモデルもありましたが、今作は日本人の足に合いやすい3E設計になっているのが特徴です。そういったところも日本人の足を考えて作られています。

【室井】
私はいつも通りのサイズ感で「25.5cm」を選びました。個人的には足幅がやや広く、指周りの遊びが結構大きく感じました。インソールの土踏まず部分のアーチがあまり効いてないせいか、靴の中で足がやや滑る感じが気になったので、結構ダイヤルをタイト目に回してラウンドしていました。

しなやかなアッパーとクッション性に優れたミッドソールで歩きやすい

【塩田】
私もいつも通りの「26cm」でした。

【桂】
私は足幅が狭めなので少しゆったり感じましたが、シューズ内でのズレはなかった。普段履いているゴルフシューズと同じ「27.5cm」を選びました。

グリーン上でも映えるデザイン

【室井】
プーマのシューズって、今までは割と普段履きとは違うサイズを選びがちでしたよね。

【塩田】
昔はモデルによっては1.5cmアップとかもありましたけど、今作は日本人向けに考えられているので全員普段のサイズでピッタリでしたね。

3人の評価はいかに?

全体的に高評価。特に「フィット感」では3人中2人が満点をつけた

製品スペック

●発売日=2024年7月2日
●鋲タイプ=スパイクレス
●締め付けタイプ=DISCシステム(ワイヤー)
●アッパー素材=合成繊維&テキスタイル
●重さ=約420g(片足/27cm)
●サイズ=25~30cm(0.5cm刻み)
●幅=3E
●カラー=グラシアルグレー/ファストイエロー、プーマホワイト/プーマブラック/ガム、プーマブラック/アスファルト/プーマホワイト、プーマホワイト/ディープネイビー/サンストリーム

取材協力:ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部

■ GDO室井 プロフィール

GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

■ GDO塩田 プロフィール

GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

■ GDO桂 プロフィール

GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。

やや硬めの素材でつま先を覆うことで安定感も担保
プーマ独自のディスククロージャーシステムで脱ぎ履きも簡単
ヒールカップがかかとをしっかりと包み込む
「キャットアイ・トラクション」でどんなライでもしっかり地面をつかむ

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