ゴルフシューズ試し履きレポート

まるでゴルフボール!?“内柔外剛”の履き心地 フットジョイ「ハイパーフレックス BOA」試し履きレポート

2025/06/06 15:00
フットジョイ「ハイパーフレックス BOA」を試し履き

GDOのシューズ3兄弟(シューズマニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂)が、最新のゴルフシューズを気ままにレビューする恒例企画。「25春夏モデル編」第3回は、多くのツアープロが愛用するフットジョイ「ハイパーフレックス BOA」だっ!

目次

  • ガラッと路線変更!?バランスの取れたシューズに
  • かかとは2段の新構造!歩きやすさが向上
  • テクノロジー満載!さすがはフットジョイ
  • 幅はやや広めかも!?気になるサイズ感は
  • 3人の評価はいかに
  • 製品スペック

ガラッと路線変更!?バランスの取れたシューズに

バランスの取れた性能に

【室井】
前作は足首周りがニット素材でフィット感があり、その上でアウトソールやアッパーがややしっかり目でした。今作は安定感がありつつも使用されている素材が全体的にしなやかになり、さらに良くなった印象です。

【塩田】
いままでのハイパーフレックスシリーズといえば、安定感というよりかは柔軟性や快適性、歩行性を高めたモデルでした。室井さんが言うように、今作は上級者やツアープロでも履けるような安定感と履き心地が両立しています。スイングが力強くてもシューズがしっかり受け止めてくれる、というイメージです。

【室井】
バランスが取れた良いシューズになりましたね。

【塩田】
フットジョイのソフトスパイクでツアープロでも使えるシリーズといえば「ツアーX」や「ツアーS」、「ツアーα」だったのですが、今作はそれらのモデルのような安定感と、シリーズのウリである柔軟性の両方を高い水準で実現しています。

かかとは2段の新構造!歩きやすさが向上

かかとの2重構造「TruFIT System」がスゴい

【塩田】
さらに細かいところを見ていきます。まずは特徴的なヒールですが、内・外の2段構造になっています。これはTruFIT Syetem(トゥルーフィットシステム)と呼ばれる新構造で、履き心地や歩行性の向上につながっています。

【桂】
外で剛性を上げて、内で履き心地を担保するという感じですよね。内柔外剛を極めたゴルフボールみたい。

【室井】
その2段構造がアキレス腱のところにピタッとハマってくれるんですが、まったく痛くない。(足とシューズの)すき間を埋めてくれている感じがしました。

横方向のサポート性能も高い

【桂】
素材も柔らかいので気持ちいいです。

【塩田】
そして、履いてみると分かるのですが、側面のパーツがスイング時の横ブレを抑えてくれます。アウトソールもあまり大きく曲がることはありませんので、その分スイング中にねじれにくいのが特長です。

テクノロジー満載!さすがはフットジョイ

ツアープロも納得のグリップ力

【室井】
アッパー素材についても語らせてください。今作は防水と耐久性能に優れたエンジニアリングニットを搭載しているのですが、これがイイ!硬すぎず、柔らかすぎず、絶妙なんです。機能性が向上しているのに、履き心地も良くなっている

【塩田】
ControlKNIT(コントロール・ニット)と呼ばれる素材です。ポリウレタンコーティングされているので防水性能を備えており、汚れも拭き取りやすくなっています

【室井】
あとはインソールです。抜いて観察してみたのですが、前作からやや薄くなっているのに反発性とクッション性はしっかりあります。また、これもインソールの影響だと思うのですが、重心が前作よりかかと寄りになった気がします。

グリップ力の高いソフトスパイクタイプ

【塩田】
少し気になった点が、今作はクリーツ(鋲)が6個なので履いたときの突き上げを感じる可能性もあるかと思ったのですが、その点はいかがでしたか?

【室井】
まったく感じませんでした。すごく良くなっています。

【桂】
私も感じませんでした。そこはさすがフットジョイですよね。

幅はやや広めかも!?気になるサイズ感は

サイズ感は3人中1人がハーフサイズダウンを選んだ

【桂】
サイズ感はいかがでしたか?

【室井】
ちょっと(幅が)広めに感じました。

【塩田】
そうですね。やや広めだと思いますが、私はいつも通りの26.0cmを選びました。

【室井】
私もいつも通りの25.5cmです。

【桂】
私は全体的にやや大きく感じたので、普段からハーフサイズダウンの27.0cmを選びました。素材がしなやかなので、ジャストサイズを選ぶと心地よいフィット感を得られると思います。

斜面でのグリップ力も高い

【室井】
フットジョイはBOAシステムのダイヤルがかかとに付いているので、足が細めの人がダイヤルを回しすぎると足首周りが締まりすぎて痛くなってしまう傾向があるので、そこだけ注意が必要です。

【桂】
確かに、私は足幅が狭めなので足首がやや当たる感じがありました。かかとのほうは問題ないのですが、特に斜面で立った時に甲のほうが当たる感じです。もちろん、フラットな場所ではなにも問題ありません。

【塩田】
足首周りの中でも甲側はややしっかり目の素材なので、そこが気になる方もいらっしゃるかもしれませんね。

3人の評価はいかに

「安定感」は3人ともに最高評価をつけた

製品スペック

●発売日:2025年3月5日
●鋲タイプ:ソフトスパイク
●締め付けタイプ:BOAシステム(レースタイプも有り)
●アッパー素材:防水合成繊維
●重さ:約440g(片足/26.0cm)
●サイズ:25.0cm~30.0cm/0.5cm刻み
●幅:3E相当
●カラー:ホワイト/ブラック、ブラック/ホワイト、グレー/ホワイト、ホワイト/ブルー(記事内の写真はホワイト/ブラック)

撮影/有原裕晶
撮影協力/ベルセルバカントリークラブ 市原コース

■ GDO室井 プロフィール

GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

■ GDO塩田 プロフィール

GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

■ GDO桂 プロフィール

GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。

アッパーには防水できめの細かいエンジニアリングニット素材を使用
側面のパーツがスイング中の体重移動を支える
かかとのBOAシステムはフットジョイの特権
今どき珍しいソフトスパイクタイプ

2025年春夏モデルの記事 記事一覧

フットジョイ
ツアーレベルの安定性と快適性
発売日:2025/02/25 オープンプライス
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