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賞金王に学ぶパター選びの極意

2012/12/06 09:00
藤田寛之が使ったプロトタイプに比較的近いパター「タイトリスト SELECT NEWPORT」

“中年の星”藤田寛之が、ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で2位に5打差をつけて優勝。自身初となる賞金王を獲得した。藤田プロと言えば、日本ツアーで1、2を争うショートゲームの上手さだろう。特にパットの上手さは、ライバルプロも一目置く存在。藤田は最終戦で使用するパターを決めるべく、JTカップの練習日に“在庫一掃セール”と銘打ち、持っている8本のパターをコースに持ち込みテストしたようだ。

藤田と言えば、長くスコッティー・キャメロンのプロトタイプのピン型クランクネックのエースパターとして愛用している。だが今回は、ピン型のセンターネックのパターをチョイスした。センターネックのメリットはズバリ芯で打ちやすいこと。シャフトの延長線上でヒットすると芯で打てるために安心感がある。

デメリットは芯を外した時に、シャフトを中心にヘッドが回転しやすいこと。グリップをソフトに握る人は当たり負けする可能性があるので向かない。藤田プロが今回使ったのは、ピン型のヘッドで大きさも小ぶりなため、かなりシャープで敏感。名手だから操れるパターなのだ。

センターネックを初挑戦してみたい人は、マレットやネオマレットのようにヘッドが大きく、慣性モーメントが大きいパターを選ぶといい。残念ながら藤田プロのパターはスコッティー・キャメロンのプロトタイプだったので市販されていないが、オデッセイの#5のセンターネックは石川遼が使っていたし、#7のセンターネックはルーク・ドナルドが愛用していた。どうも芯を外して距離感が合わない人は、一度センターネックのパターに挑戦してみてほしい。