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並行輸入品のメリット・デメリット

2013/02/15 09:00
世界で人気のミズノの軟鉄鍛造アイアンは、並行輸入品も人気(※ゴルフパラダイス新橋銀座口店 2012年8月16日撮影)

中古ショップに行くと「並行輸入品」とか「US仕様」の商品が増えてきたことは以前にも紹介した。新品でも割安な「並行輸入品」は、中古市場でも日本仕様より安めに流通する。価格的にお得感があるが注意する点が幾つかあるので紹介したい。

「日本仕様とどこが違うか?」という点だが、大半はシャフトが別物だ。日本仕様はシャフトにコストをかけて軽量化し、柔らかく、外装を差別化している事が多い。一方、米国仕様のシャフトは、重く、硬く、どちらかと言えばあまり仕事をしないシャフトを入れていることが多い。

フェアウェイウッドなど、日本仕様が軽すぎる場合が多いが、並行は少し重めなので、クラブセッティング全体でウエイトフローをさせやすくなるが、硬さはほぼ1フレックス硬くなっている事が多い。日本仕様のSシャフトが気に入っているなら、並行ならRにするのが正解な場合がほとんど。

面白い並行品といえば、ミズノの軟鉄鍛造アイアン MPシリーズ。人気のワールドワイドモデルだから並行輸入品が手に入る。価格も安めでお得感があるが、日本仕様とロフトと顔が違う場合があるので要注意。とはいえ好みの問題だから、中古ショップで見つけるとお買い得感がかなりある。

最後にひとつ、クラブ工房泣かせの並行品は、テーラーメイド ロケットボールズ ユーティリティ。日本仕様はホーゼル径が9.4mmだけど、並行は9mmと細い。外見からはほぼ見分けがつかないので、頼んだシャフトが入らないという悲劇が・・・安いけど知識が求められる並行輸入品だが、信頼ある中古ショップで相談すれば問題ないだろう。