ベテランはクラブ選びにも技があった
2013/06/14 09:00
次から次へと若手が活躍し、ツアーメンバーの平均年齢がドンドン下がっている日本女子ツアーだが、シード最年長の表純子プロが、7年326日ぶり優勝を遂げた。彼女のプレーを見ていると、これからも優勝争いに絡んできそうなベテランの技が随所に見られた。そしてクラブ選びもベテランらしい技が垣間見える。
テーラーメイド契約プロである彼女のクラブは、全てテーラーメイド。ドライバーとフェアウェイウッドは、同社のグローレ、ヘッドスピードが45m/s以下のプレーヤーには、男子プロに人気のR1ドライバーよりも、飛距離と安定感の両立しやすいモデル。
そして技ありのセッティングが、ユーティリティとアイアン。なんとアイアンは7番からで、6番アイアンのかわりに28度のユーティリティが入っている。5番アイアンを抜いてユーティリティを入れる選手は増えてきたが、6番アイアンも抜いて来た。決して難しいアイアンを使っているわけでは無く、「HOT LIST JAPAN 2013』でも評価の高かったグローレ フォージドアイアンなのだ。
女子ツアーのセッティングが年々厳しくなる分、ボールを上げて止められるユーティリティが有利という判断だろう。アイアンとの繋がりを考えてアイアンと同じ軽量スチールシャフトN.S.PRO 750をチョイスするなど、ベテランらしい隠し味が効いている。彼女を見ているとクラブ選びも、ツアーで戦うスキルなのだと実感する勝利だった。ロフトの多いユーティリティはゴルフを楽にするための強い味方、中古ショップで是非チェックして欲しい。