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誰も教えてくれなかったアイアンの選び方

2013/09/20 09:00
芝の上で打てる練習場が多い海外のブランドのアイアンのほうが、バウンス角がしっかりある

ドライバーやパターは、ちょこちょこ買い換える人が多いが、なかなか変えれないのはアイアンセットだろう。ドライバーに比べると、可変スリーブなどといった見た目ではっきりと分かる劇的な技術革新が少ないので、買い換えるきっかけがないのも事実。

アイアンのモデルチェンジは見た目のデザインは変わるが、性能的にどう変わったのか聞かれると答えに困る場合も多い。まずマッスルバックやハーフキャビティなど、顔や形状を気にするクラブは性能的に変化を出しにくい。形状が大きく変わらないと性能も大きくは変わらないからだ。

しかし今やっと注目されてきた要素がバウンス角。ゴルフギアのレーティング企画「HOT LIST JAPAN」では、メダル受賞クラブを選定するためにクラブギアの有識者が集まる「HOT LIST summit」が行われる。必ずチェックポイントとなるのがアイアンのバウンス角。そのおかげかわからないが、アイアンのバウンス角の重要性がここ最近かなり認知されてきた。

タイトリストやピンのカタログには、アイアンのバウンス角が番手ごとに表記されているが、日本のメーカーはまだまだ少ない。バウンス角が少ないと、ボールを打った時に感じる抜けが非常にいいし、練習場のマットでも跳ねないので、試打している時のポイントは高くなるが、いざコースで打つとダフリのミスに弱くなる。フルキャビティならピンのG20、G25、セミキャビティならタイトリストのCBやAP2、マッスルなら世界市場を意識して作られているミズノMPシリーズなどが、アイアンでもバウンス角が適度につけられている。バックフェースのかっこ良さで選ぶよりも、バウンス角を気にしてアイアンを選ぶことをお勧めする。