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打てて嬉しいマッスルバック!でも人気は複合素材アイアンに

2014/05/23 09:00
中古市場で人気のアイアンのキーワードは、アスリートモデルで、できるだけやさしいもの。写真左:タイトリスト AP2 712 アイアン、右:ミズノ MP59アイアン

ゴルフクラブの試打会イベントで、多くのユーザーが試してみたがるのが、マッスルバックアイアン。その端整な顔立ちと薄いソール幅に、思わず見とれる人も多いはずだ。短い番手で打ってみると意外と打てるので、打ててよかったとホッとしたり、喜んだりする人が多いのだが、しかしそれを購入するのか?と言うと話が変わる。調子が悪くなると「俺にはやっぱりマッスルは無理!」と思い始めるからだ。そんなゴルファー心理を反映してか、中古市場で人気のアイアンは出来るだけ本格的でアスリート色が強い外見に、お助け機能が満載のアイアンが増えてきた。

例えばミズノのMP-59 アイアン。外見はマッスルバックだが、バックフェースに比重の軽いチタン合金がはめ込まれていて、比重の差でキャビティ効果が得られるという構造だ。2011年に発売されたが、まだ中古市場でも高値で安定している。アイアンの名手ルーク・ドナルドMP-64 アイアンに変更するまで使っていたというのも人気のポイントだろう。

もう一つはタイトリストのAP2シリーズ。最新のAP2 714 アイアンは「HOT LIST JAPAN 2014」でゴールド賞に選ばれるぐらい評価が高く、新品でも人気なので中古市場にはなかなか出てこない。以前のAP2 712 アイアンは、中古市場でもいい感じに値下がりしているので要チェックだ。最新の714は抜けを重視するため、バウンス角が小さくなった分、712、710などの旧AP2シリーズも見直されている。

MP-59のチタン、AP2のタングステン。どちらもかなり凝った構造だが、劇的にやさしくなっているか?というとそれは残念ながらそうでもない。しかしそのミスヒットを補う構造は、プレーヤーに精神的な安心感を与えてくれる。見た目もカッコイイ、そして安心感もある。そんな2つのアイアンの人気は暫く続くだろう。