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世界ランク1位の硬派なイケメンプロは、クラブも硬派だった

2014/05/30 09:00
中空構造でお助け機能があるとはいえ、確かな技術が必要なタイトリスト712U

タイガー・ウッズを抜いて、世界ランク1位になったアダム・スコット。頂点に立って初めての試合、「クラウンプラザインビテーショナル」で、最終日11位タイから4つスコアを伸ばして首位に並び、ジェイソン・ダフナーとのプレーオフを制して世界ランク1位に華を添える劇的な勝利となった。

では彼のクラブセッティングをチェックしてみよう。タイトリストの契約プロらしく、すべてタイトリストで統一している。ドライバーは「913 D3」と最新モデルだが、フェアウェイウッドは「910F・d」と一つ前のモデル。飛距離重視というよりは、ボールがフェースに乗っている感じが味わえる操作性のいいフェアウェイウッドを選んでいる。

アイアン型ユーティリティの「712U」はロフトが18度とハードヒッターならではのセッティング。残念ながら形状はカッコイイが、ユーティリティと言うよりも、ほんの少しやさしい2番アイアン、残念ながらアマチュアにはなかなか使いこなせないだろう。

妥協ない硬派っぷりはアイアンにも溢れている。タイトリストでもかなり昔、2005年発売の「680フォージド」と言うモデルを使っている。イマドキのマッスルバックがやさしくなったというが、この680はヘッドも小さく、ソールも薄く、お助け機能はほとんど無い。しかしなんとも言えない硬派な外見、芯を食った時の打感のよさで、歴代モデルの中でも名器と言われているモデル。アダム・スコットのチョイスは、すべてのクラブに操作性を求め、飛距離は技術とパワーという自分のポテンシャルで補うという超硬派なセッティングとなっている。

結婚を発表した直後に世界ランク1位となり、その直後にツアー優勝と、乗りに乗っているアダム・スコットのカッコ良さは、クラブセッティングにも現れている。残念ながら使いこなすにはパワーと確かな技術の両方が必要。しかしカッコイイクラブというのは、中古ショップでチェックしたり、自分のキャディバッグに入っている姿を想像したりすると、気がついたら買ってしまいそうになる魔力があるので、充分注意されたし!