中古ギア情報

祝米国ツアー初優勝!松山英樹のクラブセッティングを分析する

2014/06/06 09:00
日本ツアーでも使用者が多く、人気が高いブリヂストンの「ツアーステージ X-UT(2013)」

「ザ・メモリアルトーナメント」最終日、3位でスタートした松山英樹は、ケビン・ナとのプレーオフを制して準メジャーと言えるこの試合で初勝利。米国ツアーで優勝した日本人プレーヤー4人の中では、最年少、アマチュア時代を含めツアー参戦26戦目という最速での米国ツアーの優勝者となった。

では彼のクラブセッティングを分析してみよう。彼のドライバーはスリクソンの「ZR-30 ドライバー」2008年に発売されたドライバーだ。イマドキのドライバーと比べても遜色のない低く浅い重心位置のこのドライバー。飛距離性能は抜群だが、ボールが上がりにくいようで、ハードヒッターの松山でも10.5度と大きめのロフト角を選んでいる。残念ながら中古ショップではめったにお目にかかれない隠れた人気モデルだ。

スプーンは中古ショップで買ったことが話題となったキャロウェイの「RAZR X BLACK フェアウェイウッド」を愛用。ドライバーが折れて望んだプレーオフでも、ルール的にはドライバーを補充できたが、信頼するスプーンを使ってティショットしたところをみるとかなり気に入っている事が伺える。こちらも中古ショップでなかなか見かけないが、意外とお求めやすい価格で手に入る可能性が高い。

ユーティリティはブリヂストンの「ツアーステージ X-UT(2013年)」プロやハードヒッターに高評価のモデル。小ぶりのヘッドで操作性がよく、ソールの形状に特徴があり、アイアンのバンス的な傾斜がついているので、ライの悪い場合にも強いと評判だ。中古市場でも球数が少なく高値安定で推移している。

スリクソンのマッスルバックアイアンを一貫して使っていることにも象徴される、松山英樹のクラブセッティングは、操作性を重視し、お助け機能はあまり無く、彼の持っている技術を最大限に活かせる仕様となっている。世界ランク1位のアダム・スコットにも通じるかなりの男前仕様で、今後も目が離せない。

日本人プレーヤーが、日本のブランドでメジャーを獲ってくれる。そんなシーンを一番で期待できるのが松山英樹ではないだろうか。