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“6本縛り”の試合でツアープロは何を選んだ!?

2014/08/29 09:00
塚田好宣の選んだ6本セッティング。中古ショップで購入したというピンZERO2(撮影/塚田好宣)

8月22日(金)、東京都北区にある赤羽ゴルフ倶楽部で、日本最小のプロトーナメントが開催された。クラブアナリストのマーク金井が発案した、その名も「マーク・マイクロ・トーナメント」。プロとアマチュアの混合で行われた今大会。9ホールの短期決戦で、プロは6本、アマチュアは9本というクラブ制限があるユニークな競技形式。塚田好宣プロ、今野康晴プロというシード選手に加え、日本プロ歴代覇者、合田洋プロ、佐藤信人プロなど有名プロも多数参加した豪華な試合となった。

ゴルフのルールでは14本となっているが、プロは6本縛り。どんなクラブを選ぶのか!?プロ自身とても悩むのではと思ったが、塚田プロは「全然悩まなかった」と言う。赤羽ゴルフ倶楽部は、通常のトーナメント会場よりもかなり短い。「基本的にティショットでドライバーを使えば何ホールかワンオンする、だから1Wとアプローチで使うクラブがあればいい」と1WとLW(60度)パターを基本に、ショートホールで必要なクラブ8IとPW、突き抜けそうなホール用のユーティリティを加えて、ドライバー、UT(17度)、8I、PW、LW(60度)、パターというセッティング。

目を引いたのは、ピンのZERO2というチッパーのようなL字パター、すでに生産中止となっている珍しいパターで、「中古ショップで買った」とのこと。個人的にもピンのパターをコレクションしている塚田プロは、「赤羽の高麗グリーンに合うイメージがした」とコレクションの中からこのパターをチョイス。そして今人気の極太グリップ、スーパーストロークを入れて挑んだ。結果的には、ツアーと異なる重いグリーンを攻略できず。首位と1打差の5位タイに終わったが、6本縛りの試合を存分に楽しんだようだ。

ピンは創業以来ビックリするぐらいのヘッド形状のバリエーションのパターを販売している。プレミアが付いているものは意外と少なく、塚田プロのように中古ショップをまわれば、手頃な価格で面白いパターを見つけることが出来るはず。今や中古ショップは、クラブの博物館的役割を担っているのかもしれない。