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カチャカチャすれば…「中古シャフト」が当たり前の時代がくる!?

2014/09/05 09:00
テーラーメイドやタイトリストなど、ヒットモデルが多いメーカーは“可変スリーブ付きシャフト”の在庫も多い

いままで“リシャフト”というのは、少しハードルが高いと感じていた人が多かったと思う。憧れのプロと同じドライバーを手に入れたつもりで、トーナメントのテレビ中継で見たら、「シャフトが違うじゃん」なんてことは珍しくない。「憧れのプロと同じシャフトを使いたい」「自分に合ったシャフトを使いたい」と思っていても、ドライバーには純正シャフトが装着されている。リシャフトするとなるとシャフト代と工賃がかかり、それだけでドライバーが1本買えてしまう……。

しかし最近のドライバーには、自分でカチャカチャっとネジを回せば、簡単にシャフト交換ができる“可変スリーブ付きシャフト”が装着されている。2009年テーラーメイドのR9シリーズのヒットから、一気に各社“可変スリーブ”を採用し始め、いまやそれ以外のモデルのほうが少なくなってきたのが現状だ。それを受け、中古ショップにも“可変スリーブ付きシャフト”の買取販売が活発になってきた。だが、残念なことにメーカー各社での互換性がない。発売された年代が違うと、同じメーカーでも別モデルでは互換性がない場合も多い。装着できるが、形状が微妙に違うとか、フェアウェイウッドとユーティリティは形状が違うとか、かなり複雑なので要注意だ。

もうひとつ気をつけたいのは、長さ。最初に装着されていたモデルによって、シャフトの長さが違うので、自分の希望の長さにならない場合がある。合っていない長さを使い続けるのは、スコアを伸び悩ます要因となりかねない。不安な人は、自分のヘッドだけを持ち込み、中古ショップに装着可能なモデルを相談するべきだ。最近の中古ショップには工房を併設している店も少なくないので、いろいろ相談してみるとよいだろう。

“スリーブの形状”と“シャフトの長さ”をしっかり確かめて購入すること。この2点を押さえておけば、話題の人気シャフトが格安で購入でき、カチャカチャひとつで自ら交換もできる。明日まわるコースによって戦略に合ったシャフトを変えるということも夢ではなくなるのだ。