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アイアンセットは5本? それとも4本?

2014/09/12 09:00
ボーケイウェッジの48度は、米男子ツアーでも人気(今田竜二 使用モデル)

ゴルフクラブは、使用しているプロがトーナメントで活躍することで、イメージアップ、売上アップを狙う“トップダウン戦略”をとっているメーカーが多い。我々もプロのクラブセッティングを参考に、日夜「スコアアップするにはどうしたらいいのか?」妄想を繰り広げている。

国内女子ツアーでは、アイアンは6番からというプロが多くなってきている。「ストロングロフト」という言葉をご存知だろうか? アイアンのロフト角を全体的に立てることで、アイアンでも飛距離アップを狙うモデルが年々増えている。アイアンのロフト角が小さくなり、20年前の3番アイアンのロフト角と、現在の5番アイアンのロフト角がほぼ同じというモデルも少なくないのだ。そのため、5番アイアンの代わりに、ロフト角大きめのユーティリティ(25度から27度)を入れているプロが増えている。

一方、米男子ツアーでは、アイアンセットのPWを抜く選手が増えている。ロリー・マキロイアダム・スコットリッキー・ファウラーなどの選手は、9番までのアイアンセットに変えてきている。PWに相当する番手は、同じロフト角である48度のウェッジを入れているのだ。アイアンセットにプラス“ウェッジセット”という感覚だろうか!? マキロイは46、52、56、59度と入れているし、アダム・スコットは48、54、60度という具合だ。米ツアーはコースセッティングも厳しく、小技の多様性が求められる。そのためフルショット前提のアイアンセットではなく、より精度の高いウェッジセットで対応しているのだろう。彼らの真意は分からないが、アイアンセットのPWを抜き、46度から48度のウェッジをセッティングするのは、何だかカッコイイ! 中古市場では50度未満のウェッジは、需要が少ないせいか、なぜか不人気。同じモデルでも、50度以上に比べ安く流通していることが多い。また最近では、国内メーカーが5番から8番までを基本セットとして発売する動きがあるという。もしかして近い将来、アイアンセットは4本、いや3本という時代が来るのかもしれない。