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年間王者ホーシェルを支えたアイアン

2014/09/19 09:00
PINGアイアンS55。日本では塚田好宣プロが愛用している。

PGAツアー最終戦「ツアー選手権byコカ・コーラ」で主役に躍り出たのは、前週のフェデックスカップ、プレーオフ第3戦「BMW選手権」を制したビリー・ホーシェルだった。プレーオフとは、「ウィンダム選手権」までのレギュラーシーズンにおけるフェデックスカップポイントで125位以内に入り、翌シーズンのシード権を確保したエリート選手だけで争われ、各試合終了後の累積ポイントでカットアウトされていくサバイバルゲーム。初戦で125位から100位、そして70位、最後は30人まで絞られ年間王者を決める。

実はこの4試合中3試合が、同じモデルのアイアンを使用したプレーヤーだった。1戦目の「ザ・バークレイズ」ではハンター・メイハン、3戦目と4戦目はビリー・ホーシェルと、圧倒的な強さを見せたのがピン(PING)のS55アイアン。ではこのアイアン、どんなモデルなのだろうか? 2014 HOT LISTでもゴールドを受賞しているこのアイアン、独特な形状が多いピンの中ではめずらしくオーソドックスな形状で、顔にこだわる上級者でもあまり違和感がないのが特徴。そしてミスに強いピンのクラブの中では、一番難易度が高いと思われる。

しかしプロ上級者モデルとしては、ミスヒットに強く、ソールのバウンスもしっかり効いていて“やさしいプロモデル”と言える。実際、知り合いの契約プロは、名器「ピンEYE2」の現代版と絶賛していた。球筋をコントロールしつつ、ミスへの許容範囲もある、進化したマッスルバック的モデルではないだろうか。いつかはマッスルバックに買い換えたいと思っている人に、是非挑戦してみて欲しい。中古市場にはあまり出回っていないが、探してみて欲しいアイアンだ。