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中古クラブを“なる高”で売る極意

2014/12/19 09:00
いまどきのカチャカチャ機能付きドライバーは、いろいろ付属品が多くなっている。

2015年の新製品が、続々と販売を開始する季節。ギアマニアは、新商品クラブについて調べ上げ、試打会などでチェックしていることだろう。欲しいクラブを安く手に入れるにはどうしたらいいかということも大切だが、いま使っているクラブをなるべく高く売るにはどうしたら良いかということも重要ではないか。いまのクラブをなるべく高く“なる高”で売れば、次のクラブを買う出費を減らすことができるからだ。

まず一つ目の極意は、日頃から傷をつけないこと。“直ドラ”など調子に乗ってやってしまうと、ソールにダフったような傷がつく。そしてソールについた“テンプラ傷”は、構えた時に気になるため、査定がグッと下がってしまう。ドライバーやウッド類は、ショットの時だけカバーを外し、打ったらすぐに装着すること。アイアンの場合はラウンド中以外アイアンカバーを装着しておくこと。クラブ同士が当たって傷がつく“当たり傷”を防止するには、アイアンカバーは重宝するアイテムだ。特に軟鉄鍛造モデルは素材が柔らかく、当たり傷がつきやすいので注意しよう。

もう一つの極意は、“イマドキ”のクラブ、特にウッド類を高く売るコツ。それは、付属品をなくさないこと。純正のヘッドカバーがないと査定が下がることはご存知の方が多いと思われるが、いまやカチャカチャ機能についている付属品も見落とせない存在。可変スリーブの位置やウエイトを変更するためのレンチ、そのレンチを入れるケース、予備のウエイトなど。小物ではあるものの、査定への影響力は大きいものと認識しておこう。

以前は、リシャフトしてしまうと買い取り査定が大幅に下がってしまうということがあった。だが、いまはリシャフトするユーザーが急増し、シャフトなりの買い取り価格で評価を出してくれる。言い換えれば、傷や付属品にさえ注意しておけば、“なる高”で売ることが容易になったといえる。現在使用中のクラブを大切に扱うことで、次に購入するクラブの出費を軽減する。増税や景気回復の目処が立たない昨今、中古ショップが産み出したこの新スタイルは来年も主軸になるに違いない。