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ミケルソンが広めた“ミニドラ”はいま!?

2015/02/20 09:00
SLDR MINIドライバー。US仕様は、日本仕様よりロフトラインナップが多く、価格も安い

いまから約2年前、2013年マスターズに出場したフィル・ミケルソンが、とんでもない秘密兵器を投入し話題となった。それが、通称「フランケンウッド」と呼ばれる“ミニドライバー”。キャロウェイX HOTスプーンのヘッドをやや大型化し、ロフトを立て、ディープフェース化したモデル(ヘッド体積250cc、ロフト角8.5度)。本人曰く、「ドライバーより飛んで曲がらない」と賞賛していた。

その一件から“ミニドライバー”というカテゴリーが生まれ、各メーカーでもラインナップのひとつに加わるようになった。どうしてもシャローフェースになってしまうフェアウェイウッド形状では、ドライバーのように反発力をルール限界まで高めることができにくかった。だが昨今の技術革新により、ルールギリギリまで引き出せるようになったことで、“ミニドライバー”としてのメリットを打ち出せる商品が生まれたのだ。

“フランケンウッド”のコンセプトは、キャロウェイ X HOT PRO 3DEEP フェアウェイウッドに生かされて市販された。その後、X2 HOT PRO DEEPフェアウェイウッドへと引き継がれた。一方、テーラーメイドはフェアウェイウッドのラインナップではなく、“ミニドライバー”としてテーラーメイド SLDR MINIドライバーを発売。その希少性から、いまなお中古ショップで人気の商品となっている。

では、そもそもこの“ミニドライバー”のメリットとは何だろうか。まず、シャフトが短いので振り抜きやすい。加えて、ヘッドが重い分エネルギー効率が高くなる。そして、低めのティアップで、スイートスポットのやや上目(低スピン弾道が出る打点)でボールをヒットしやすい。また、ヘッド容量が小さいと必然的に重心位置がフェース寄りになり、ドライバーよりロフト角が大きくても、低スピン弾道が打ちやすいのだ。

シャフトが短いと、振り抜きやすいというメリットだけでなく、ボールの上がりすぎを抑えてくれる。結果、風の強い冬場のゴルフでは、ドライバーより低い弾道で、ドライバーより低スピンボールを打ち出せる点で、ミケルソンの言っていた通りドライバーより飛ばせる可能性が出てくるのだ。

ティショットに不安のある初心者にもメリットが多い“ミニドライバー”。冬場のうちに中古ショップで購入し、中古ショップにしかない買取保証期間内にじっくり試してみてはどうだろうか。