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男のロマン! いま人気の“ツンデレ アイアン”って?

2015/03/20 09:00
初代タイトリストAP2アイアンは、3万円台で手に入る

ゴルファーにとってクラブは単なる道具ではなく、時として欠かすことのできない宝物となりえる。キャディバッグに入っている姿を見てニヤついたり、写真に撮って保存してみたり…。その中でも憧れが強いという点で、高い支持を得るクラブがある。そう、マッスルバックアイアンだ。プロや上級者がさり気なく使っているのを見るたびに、いつかは俺もと憧れるアベレージゴルファーは少なくない。

最近では、顔はマッスルだけどミスヒットにも寛容というモデルが多く登場した。いわゆる“ツンデレ”的アイアン。見た目はツンツン、使ってみるとデレデレ?? 「難しく見えて実はやさしい」というクラブが発売し、人気を集めているのだ。昨年の登場以来、大ヒットしているタイトリスト AP2 714 アイアンもそのひとつ。軟鉄鍛造ボディ+キャビティ構造、そしてトゥとヒールにタングステンを埋め込み、低重心とスイートエリアの拡大を実現している。その勢いは、殆どの他社製品が目標としていると思わせるほどだ。

しかし日本のメーカーも負けてはいない。ミズノMPシリーズは打感とスイートエリアの拡大を狙い、キャビティ部分にチタンを埋め込んだマッスルチタン構造のMP-15 アイアンを発売し、こちらも人気。残念ながらどちらも新商品として人気が高く、中古ショップではまだまだ高価で流通量は少ない。

それでは、現在お求めやすい“ツンデレ アイアン”をご紹介しよう。まず、ミズノ MP-59 アイアンMP-15 アイアンと同じく、マッスルチタン構造となっている。ルーク・ドナルドが使用し人気を博したが、MP-15 アイアンが発売されようやく中古市場でも値段が下がってきた。もうひとつは、タイトリスト AP2 アイアンの旧モデル、AP2 712 アイアン。性能自体は旧型でも劣ることはなく、どのモデルもおすすめ度は高い。あとはバックフェースの形状で、好みのものを選んでよいと思う。逆に旧モデルの方がソール全面にタングステンが配置され、こちらの方がやさしいと感じる人もいるほどだ。

そんな人気の高い“ツンデレ アイアン”だが、やはり大型ヘッドのキャビティアイアンほどやさしいというわけではない。どちらかといえば「手が込んでいる分、やさしいはず…」とゴルファーが思い込んでいる分、そう感じる程度。物理的にヘッドが小さいということは、初心者が扱えるほどにやさしく作るというのは難しいのだ。しかしその凝った構造にグッと来るのが、男の性。“ツンデレ アイアン”のロマンを求め、いざ中古ショップへGOしてみよう!