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笠vsイ・ボミを演出した“熱意系”の魅力

2015/04/03 09:00
契約外のプロも注目するTW717フェアウェイウッド

「アクサレディスin MIYAZAKI」は、3季ぶりの優勝を目指す笠りつ子と、プレーオフ無敗記録を持つイ・ボミの直接対決で大いに盛り上がった。このプレーオフを一番ドキドキして観ていたのは、彼女たちの契約クラブ先である本間ゴルフのスタッフではないだろうか。笠の久々の優勝か? イ・ボミの女子ツアー新記録か? どちらも望んでいたことだろうが、きっと複雑な心境だったに違いない。

さてこの激闘を演じた二人、クラブ選びも共通点が多い。二人ともドライバーは最新モデルTW727 455 ドライバーをチョイス。フェアウェイウッド、ユーティリティは、2年前に発売された TW717 シリーズを使用している。ユーティリティは2013年のHOT LIST JAPANでシルバーを受賞。フェアウェイウッドは倉本昌弘など、契約外のプロも多く使用している隠れた名器だ。

最近の本間ゴルフは、“熱意系”というキャッチフレーズを全面に押し出し、ツアープロにかなり力を入れている。昨年は、国内男子ツアーで小田孔明が賞金王を獲得。今年は契約プロを増やしただけでなく、魅力的なクラブを次々に展開。先日発表されたHOT LIST JAPAN 2015でもメダルを3本受賞しているのだ。

本間ゴルフのクラブの特徴は、複雑な機能を一切搭載していない点。多くのメーカーが採用している「カチャカチャ」と呼ばれる可変機能は付いていない。美しい形状のヘッドに、コストを掛けたシャフトが装着されているだけ。実にシンプル。可変できる部分が増えれば増えるほどコストは掛かるのだが、通常同じ価格で発売する場合、基本的な部分にコストを削る必要が出てくる。本間ゴルフはそういう妥協が一切見えない。

最近ではTW717 シリーズも、中古市場でしっかりとした値段で流通している。価格は少し高めだが、装着されているシャフトは自社でコストを掛けて作られているので、しっかり選べばリシャフトの必要はない。一度構えてみるとその魅力が分かるだろう。美形女子プロも使う、美形なクラブ。美形な女の子はいないかもしれないが、美形なクラブをチェックするべく、中古ショップへ行ってみては如何だろうか(笑)。