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高価買取を狙え! “損しないチューニング”とは?

2015/04/10 09:00
ライ角調整の際にネックに残ってしまった“調整痕”

クラブの中古買取が主流となったいま、以前はタダ同然で下取りされていたモデルが明確な査定価格で売り買いされるようになった。それにより再度クラブを買う際、売りに出したいクラブの買い取り価格を前提に、その差額を計算して購入できるようになったのだ。まさに中古車を売り買いする感覚に近づいたといえる。

クラブを高く査定してもらうには、現在使用しているモデルを丁寧に扱うことが大切。そのためにはノーマル状態でキープするのが一番よいが、いずれ中古で売るからチューニングしないというのでは本末転倒。やはりクラブは自分のスイングに合わせて調整することでスコアアップできるというものだ。そこで今回は、査定価格が極端に下がる“損するチューニング”と、高価買取を狙える“損しないチューニング”をご紹介したい。

まずは“損しないチューニング”。多くのゴルファーが手軽なチューニングとしてよくやるのが、ヘッドやシャフトに鉛を貼ること。これは意外だが、全く問題ない。鉛は傷をつけずに剥がすことは容易なので、査定にはあまり影響がないのだ。だが、薄すぎる鉛は剥がしにくいので、なるべく厚めのものを貼ることをおすすめしたい。鉛にもいろいろ商品が出ているので、いくつか試してみるとよいだろう。

次にシャフトのカット。ドライバーやフェアウェイウッドなどミート率に悩んだ場合、クラブの長さを短くしてしまいがち。だが、一度カットしてしまうと、元に戻すのは大変なのであまりおすすめできない。クラブの長さが変わるとバランスも変わってしまうため、当然飛距離が落ちるからだ。「ちょっと長いな」くらいに感じた場合は、思いきってカットしてしまうより短く握って対応することをおすすめしたい。不安になるのはわかるが、一時の気の迷いで取り返しのつかないことになるのは避けたい。ただし、パターは例外。極端に短くしない限り、あまり査定額には響かないことが多いのだ。

逆にぜひやってもらいたいチューニングは、アイアンのライ角調整。体格とスイングで適正なライ角は、ゴルファーによって微妙に違う。それを調整するのがライ角調整だ。アイアンの素材により調整できるものとできないものがあるが、スコアに直結する部分なので一度はチューニングしておくべきだろう。ただし、気をつけてほしいのは“調整痕”が残るケース。“調整痕”がつくと、途端に査定額はダウンしてしまう。これは調整する工房の技量が左右するので、充分信頼の置ける工房にお願いするべきだろう。

このようにチューニングにも損する損しないの違いがあるのだが、“損するチューニング”のおかげで販売価格が下がっている商品がある。理解して買えば賢い買い物といえるが、知らないままだとクラブではなくスイングのせいにしてドツボにはまってしまう場合があるので気をつけてほしい。最近は工房が併設している中古ショップも多く、専門知識が豊富なスタッフも増えている。購入を考える際はまず相談してみることが大切。上手く中古ショップを活用することで、スコアアップのきっかけをつかんでみては如何だろうか。