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菊地絵理香 涙の初優勝を支えたドライバー

2015/04/24 09:00
VG3ドライバー 9.5度は、丸山大輔など男子プロが使っているほど、叩ける仕様になっている

先週の『KKT杯バンテリンレディスオープン』はプロ8年目、26歳の菊地絵理香が念願の初勝利を飾った。これまで何度も勝てるチャンスを逃してきたが、初日からの首位を守り切る完全優勝。遂に悲願の優勝トロフィーを手にした。今回はそんな彼女のクラブセッティングをチェックしてみよう。

彼女のクラブ契約先であるタイトリストは、PGAツアーでも人気の高いモデルだけあり、硬派なアスリートゴルファーに人気だ。だが、そんな中でも菊地の使うVG3シリーズは、一般アマチュアや女子プロにも人気のあるブランドとなっている。

まずアイアンは、『VG3アイアン(2014年)』。軟鉄鍛造ながら、ヘッドが大きく深いキャビティ構造で、ミスヒットにも強い。アメリカのメーカーらしく、ソールのバウンス角がしっかり付いていて、ダフリのミスに強い。スコアアップしたいアマチュアにおすすめのモデルだ。フェアウェイウッドだけはVG3ブランドでなく、『913F フェアウェイウッド』という男子プロが好む、アスリート向けモデルを使用。女子プロの技を活かせる操作性の良いモデルを長く使っている。

ドライバーは『VG3ドライバー(2014年)』を使用。フジクラのモトーレ スピーダー 569(2013年)を装着している。同社の915Dシリーズに比べると、ボールのつかまりがよく、ドローボールが打ちやすい設計となっている。しかし気をつけてもらいたいのが、ロフト角によってヘッド体積、ヘッド形状が違うところ。その結果、ボールのつかまりも違ってきてしまうので要注意だ。

9.5度は450ccで洋なし形状。10.5度は460ccで丸形。10.5度はボールのつかまりもよくスライスで悩むゴルファーにオススメだが、9.5度はかなり手強く中上級者が安心して叩ける仕様となっている。本来なら別のモデルにしてもよいぐらいの違いがある『VG3ドライバー(2014年)』。できれば両方徹底的に試打して決めたい。大手中古ショプなら買取保証制度があるので、ロフト違いを大人買いし、合わなかった方を買い取ってもらえばいい。買った当日に持っていけば、買った価格100%で買い取ってくれるお店もある。中古ショップをうまく利用し、菊地絵理香のような安定したショットが打てるクラブを選んでみては如何だろう。