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全米女子でも活躍! 大山志保が4年間手放せないドライバー

2015/07/17 09:00
中古市場でも希少価値の高い『ピン G20 ドライバー』

先週の全米女子オープン、通算3アンダーの5位でフィニッシュした大山志保。彼女はピンの契約選手。優勝したチョン・インジもピン契約で、ドライバーは最新作である『ピン G30 LS TEC ドライバー』を使用、一方大山は4年前のモデル『ピン G20 ドライバー』を使用していた。『ピン G20 ドライバー』は2011年9月の発売。シャフトは純正シャフトTFC330D(SR)。女子プロゴルファーのほとんどがシャフトメーカーの最新シャフトにリシャフトしているなか、彼女は店頭に並ぶセッティングのまま4年近く使用しているというのは驚きだ。

大山は比較的気に入ったクラブを長く使うプロとはいえ、約4年間はあまりにも長い期間といえる。彼女がそこまで手放せない『ピン G20 ドライバー』はどのような特性があるのだろう。まず構えると、ヘッドが大きく十分過ぎるほど安心感がある。重心距離が長く、重心深度が深いのでミスヒットに強い。重心の高さも低いので、低スピン弾道が打ちやすい点もおすすめポイントだ。

また特徴的なのは、現在主流となっている「可変スリーブ」ではない点。簡単にシャフトを変えることができる「可変スリーブ」だが、プロや敏感なゴルファーは接着する通常のネックのドライバーと比較して、“頼りない”と感じることが少なくない。大山のキャディバッグには「可変スリーブ」のクラブが入っていない点を考えると、その差を感じるプロなのではないかと推測できる。

当時は大ヒットした『ピン G20 ドライバー』なのだが、意外と中古在庫は少ない。発売から4年近く経っているのに、価格的にも1万円前後で安定している。気に入って手放さないゴルファーが多いのだろう。大山の活躍もあり、中古ドライバーとして“イチ押しのドライバー”と言いたいところだが、残念ながらスライサーにはおすすめしにくい部分がある。重心距離が長いとフェースが開きやすく、右へのミスが出やすいからだ。特にチーピンに悩むフッカー、またしっかりミートできないと悩むゴルフ始めたての方には最適のモデル。一度試して欲しいドライバーだ。