最強女王イ・ボミを支えた“THE シンプル”セッティング
今年最も輝いた女子プロといえば、言わずもがなこの選手に違いない。年間賞金2億円を超え、国内ツアー年間獲得賞金の最高額を更新したイ・ボミ。彼女のクラブ契約は、2013年から本間ゴルフとなっている。当然クラブセッティングは本間ゴルフのクラブが主で、ウェッジとパター以外は同社製品を使用している。
ドライバーは『本間ゴルフ TW727 455 ドライバー』を使用。ロフト角は10.5度、シャフトは本間ゴルフのVIZARD YA55のRシャフト。飛距離で圧倒するタイプではないが、飛んで曲がらない彼女のゴルフを支えているのが、このドライバーといえよう。このモデルは弾道可変スリーブや、重心位置を動かす機能はない。シンプルなデザインと機能に加え、フェースの弾きがよく、飛距離性能が高い。彼女はロフト角が多めで、シャフトは柔らかめをチョイスしている。
アイアンは『本間ゴルフ TW727Vn アイアン』、本格的な軟鉄鍛造のハーフキャビディ。決してやさしくはないが、飛距離よりも操作性を優先しているモデル。フェアウェイウッドは『TW727 フェアウェイウッド』、こちらも調整機能がないシンプルなクラブで、他メーカーと契約しているプロも多く使っているほどの名器だ。どのクラブもシンプルで、美しい形状が特徴。
購入時の注意点といえば、ドライバーとフェアウェイウッドに装着されているVIZARDシャフトはYA、YC、YZと3種類ある点。それぞれ性格が違うので、特性をよくチェックしてから選ぶのがコツだ。本間ゴルフの直営店では「ボミちゃんと同じドライバーをください！」と注文するお客さんが少なくないそうだが、中古ショップでは残念ながらそうはいかない。流通量が少なく、なかなか見つけることが難しい。探している人は、見つけたらシャフト種類だけに注意して即買いすることをオススメする。