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クラブを変えない男、スネデカーを納得させた“JGR”

2016/01/22 09:00
黄色が基調のカラーリング。調整機能がないぶん、打感が良くなった

昨年11月より中断していた2016年度USPGAツアーがハワイ州から再開。『ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ』と『ソニーオープンinハワイ』が終わり、ギアマニアの間で話題になった選手がブラント・スネデカーである。彼は、クラブを変えない男として有名。かつて当連載でも『スネデカーが使っていた“ちょい古”ドライバー』(2014年10月31日)と題して、2010年から4年以上もドライバーを変えていないことを紹介した。

繊細な感覚を持つツアープロにとって、クラブを変えるのは勇気がいること。クラブを変えることに慎重で、コンスタントに活躍しているスネデカーであれば、なおさらだ。クラブに迷いがあれば、厳しく長いツアーを戦うことはできない。絶対的な安心感があれば、圧倒的な性能差がない限り、新しいドライバーでも変更しないのは当然だろう。

そのスネデカーが5年間変えなかったドライバーを、2016年から『ブリヂストンゴルフ JGR ドライバー』に変更したという。アメリカのギア系WEBサイトでも、「Bridgestone introduces JGR driver, Snedeker immediately puts it in play」と取り上げられるほど、このニュースは大々的に報じられた。

2015年10月に発売されたJGR ドライバーは、ボール初速の向上など「飛びの三要素」を総合的にもたらすように設計され、国内でも宮里優作近藤共弘が発表と同時に使用。高い飛距離性能が評価され、販売セールスも好調だとか。同社のドライバーとしては珍しく、重心距離が長い。スネデカーの決断も、前モデルと比べて違和感がなかったからだと想像できる。

JGR ドライバーは中古市場でも人気が高く、買い取ってもすぐ売れてしまうので強気の価格設定が目立つという。だが、ドライバーを変えるのをためらっていたゴルファーも、これを機会にスネデカーのように勇気を持って買い換えてみてはどうだろう。表示ロフトとリアルロフトの差が大きいので、購入の際には小さめのロフトをチョイスすることをおすすめしたい。