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不変の威厳ある佇まい。パターの王道“スコッティキャメロン”

2016/03/04 09:00
形状に丸みを帯びるのが『ニューポート』、角張っているのが『ニューポート2』(写真)。好みのタイプで選ぶといいだろう

ジョーダン・スピース藤田寛之など、パターの名手が愛用するブランド「スコッティキャメロン」。開発にかける熱量が大きいぶん、新品になると高価なことでも知られる。なかでも、「ツアーパター」と言われる、プロのために作られた特別仕様は、希少価値の高さから、軽自動車が買えてしまうほどの値段が付くことも珍しくない。スコッティキャメロンのパターは、ゴルファーのあこがれの的だが、その値段を見ると二の足を踏んでしまいがち。そんな人のために、中古での購入がお得だ。

スコッティキャメロンのなかでも人気が高いのは、『ニューポート』『ニューポート2』と呼ばれるピンタイプの形状。パターにおける定番中の定番だ。モデルチェンジされてもこの形状が消えることはなく、前モデルでも古めかしさを感じさせない。素材、仕上げ、インサートの有無などモデルごとに相違点はあるが、この2つのタイプのどちらかを選べば、まず、間違いないだろう。

価格的に安いのは、軟鉄素材に黒色酸化皮膜をしていた、一番初期のモデルである。だが、極端に水気に弱く、小まめにオイルを塗ってメンテナンスしないとすぐに錆びてしまうのが難点。使用する際にも気を使うので、安価とはいえども、購入は控えたほうが良さそうだ。そのかわり、手頃な価格帯で『スコッティキャメロン スタジオスタイル ニューポート』をおすすめしたい。2007年に発売されたこのモデルは、素材が軟鉄からソフトステンレスに変わったため、格段にメンテナンスしやすくなっている。

中古市場では人気モデルのため、流通量が多め。状態が極端に悪くない限り、2万円前後で購入できる。多少古いモデルを使用していても、「この人、こだわっているな」と周囲から尊敬の眼差しを向けられる。それが、スコッティキャメロンにまとう威厳なのである。価格は状態に比例するので、きちんと選んで長く大切に使おう。