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驚異の飛距離!レクシー・トンプソンのクラブセッティングを分析

2016/05/20 09:00
レクシー・トンプソンの使う『コブラ KING LTD ドライバー』は、オレンジの部分がレクシーブルーに変更されていた

ワールドレディスサロンパスカップ最終日は、世界ランク3位のレクシー・トンプソンが4バーディ、4ボギーの「72」でプレーし、通算13アンダーで優勝を決めた。バックナインでスコアを落としたが、圧倒的な飛距離と強さを見せつけたというところだろう。

ではレクシー・トンプソンのクラブセッティングを中古ショップ的にチェックしてみよう。彼女はコブラゴルフと契約しているので、パター以外は同社のクラブを使用している。

まず驚異の飛距離を生み出すドライバーは、リッキー・ファウラーと同じ『コブラ KING LTD ドライバー』を使用。重心距離が長く、低重心で、ヘッドスピードがある人が安心して振り抜けるドライバーだ。

シャフトは「コレしか使ったことがない」というほど気に入っている、フジクラのSIXシャフト。このシャフトはZCOM SIX(古くはFitonSIX)と呼ばれ、発売から10年以上経っているモデル。日本ではもう販売されていないが、アメリカではまだまだ人気のシャフト。それをレクシーの好きな水色(レクシーブルー)仕様にして使っている。

アイアンは2009年発売の『コブラ S2 Forged アイアン』。ヘッドが大きく、ソール幅が広く、ミスヒットに非常に強い軟鉄鍛造アイアンで、コブラがアクシネットグループだった頃の隠れた名器だ。中古市場では探すのが難しいが、もし見つかれば、かなりお買い得価格で手に入るはず。

米国ツアーでは、パターがウィークポイントと言われていたが、最近変えたパターが絶好調。高速で難しい茨城ゴルフ倶楽部のグリーンでも、要所でしっかりと決めていた。双眼鏡をシャフトにつけたような形状の「CURE RX5」というパターで、ライ角も変更できるし、重量も変更できる、慣性モーメントの大きいミスヒットに強いパター。日本ではまだ発売されていない。

最新クラブを投入しつつ、こだわりポイントもしっかりとあるレクシー・トンプソンのクラブセッティングは、ヘッドスピードが速いアマチュアには参考になるはずだ。残念ながら、彼女のクラブはすべてレクシーブルーと呼ばれるオリジナルのカラーリングにしているので、まったく同じものは手に入らないが、“同じモデルを使えば、同じぐらい飛ぶかも!?”という幻想は抱けるかもしれない。