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自分のクラブは大丈夫!? クラブの溝規制

2016/12/02 08:00
イマドキのアイアンは、溝規制に適合していてもスピンが掛かるようになっている

ゴルフクラブは常に進化している。各メーカーがしのぎを削り、テクノロジーの粋を集めて性能を高めようとしているからだ。しかし劇的な進化は、時としてゴルフのルールで規制されることがある。そのひとつである、クラブの溝規制をご存知だろうか?

2010年1月1日より、ゴルフクラブのフェースに刻まれている溝の規制が段階的に始まった。クラブの進化により、高い技術が無くてもラフから打ったボールをグリーンに止められるようになったことに対する規制である。実際に2010年以降はメーカーも新しい溝規制ルールに適合したクラブを作るようになった。

この規制は、2010年1月1日から主要プロツアー競技に適用され、2014年1月1日からはエリートアマチュア競技、下部プロツアーにも適用されている。ちなみにエリートアマチュア競技とは、JGA主催のアマチュアのみを対象とした競技で、JGAアンダーハンディキャップ競技を除いた全てが該当する。

では、我々一般アマチュアゴルファーはどうすればいいのだろう? 少なくとも2023年12月31日まではルール的に問題ない。そして倶楽部競技でも、この期限まで使用できるようにすべきである、とJGAはガイドラインを引いている。2009年以前に発売された溝規制ルール適合外のアイアンでも、まだ7年近く使えるのだが、気をつけてほしいのは、JGAが主催するアマチュア競技の予選となる、各地区の競技に出場する場合だ。

各地区の決勝競技には溝規制が適用されているが、その予選の対応は各地区で違い、例えば関東アマチュアゴルフ選手権は予選までは規制適用外だが、関西アマチュアゴルフ選手権では予選から適用と、判断が分かれている。いつかは日本アマ、日本ミッドアマ!と高い志を持ち、挑戦したいアマチュアゴルファーは、溝規制ルール適合のクラブを使って欲しい。

競技志向でなくても、2009年以前というと7年も前になる。アイアンの進化はゆっくりだが、そろそろ買い替えるタイミング。中古ショップで2010年以降のモデルに買い替えてみてはどうだろう?

・「2010年新しい溝の規則について」(日本ゴルフ協会のページ)