中古ギア情報

菊地絵理香に学ぶ、ショートゲーム優先セッティング

2017/03/31 08:00
タイトリスト ボーケイデザイン SM6ウェッジは、ソールのバリエーションが多いのも特徴

先日の「Tポイントレディス」は、菊地絵理香が後続に5打差をつける通算14アンダーで圧勝し、2016年10月から続いていた日本勢の連敗を「8」で止めた。菊地はここ数年、100yd以内のショットの練習量を増やし、もともと得意だったアプローチショットの精度がさらに高くなったという。これは練習の賜物であることに間違いないが、ショートゲーム優先の菊地のクラブセッティングは、われわれアマチュアにも参考になるだろう。

菊地が使っているアイアンは、『タイトリスト VG3アイアン(2016年)』の6番~PW。このモデルは軟鉄鍛造にしてはヘッドが少し大きめで、深いキャビティでロフト角も立っているため飛距離も出せる。

VG3アイアン(2016年)は今流行の飛び系アイアンだが、PWのロフト角も44度と立っている。通常はPWの次にAWを入れる人が多いが、AWのロフト角は52度前後を使っている人がほとんど。例えばPWが44度、AWが52度だと、ロフト角の差が8度とかなり開いてしまう。これだけ開くと飛距離の差が広すぎて、空白の距離ができるため、菊地はその間にロフト角48度の『タイトリスト ボーケイデザイン SM6ウェッジ』を入れることで、ショートゲームをシンプルにしている。

今流行の飛び系アイアンをお使いの方は、まずPWのロフト角を調べてみよう。もしそれが45度以下の場合、AWのロフト角との差が開きすぎているケースが考えられる。菊地のように5番アイアンを抜いて“PWとAWの中間”のクラブを入れてみてはどうだろうか。

できれば、AW、SWと同じメーカー、同じモデルが違和感がなくていいだろう。中古ショップなら48度前後のウェッジの在庫も豊富なので、いろいろ選べるはずだ。PWでは大きすぎる、AWでは届かないという“苦手な距離”がある人は、中古ショップへ行ってみよう。