クラブ試打 三者三様

ゼクシオ エックス FWを万振りマンが試打「250yd飛んでスピンも多い」

2020/04/04 05:00

ダンロップ「ゼクシオ エックス フェアウェイウッド」の評価は!?

「ゼクシオ」シリーズ11代目のフェアウェイウッド(FW)として、「ゼクシオ イレブン FW(以下イレブン)」とともに発売された「ゼクシオ エックス FW(以下エックス)」をピックアップ。シリーズ初のカーボン複合構造を採用したFWは、果たしてどのようなモデルとなっているのか!? ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「かなり高く上がっていた…」

―率直な印象は?
「『イレブン』と比べると、かなりヘッドの重さを感じるFWという印象でした。アスリートゴルファー向けというのがすごく実感できたのですが、他社のアスリートモデルと比べると、少しスピン量が多いように思います。3番ウッド(ロフト角15度)の割に、かなり高く上がっていたように思います」

―以前テーラーメイドの「M5 FW」を同じように評価していましたが?
「はい。『M5 FW』も同じく重く感じられるけれど、打ちやすい部類のモデルでした。ただ、『エックス』と違う点は、スピン量が多くなかったので、前に前に飛んでくれる感じがありました。この『エックス』はスピン量が5000~6000rpmと、7番アイアンの平均値くらいの数字が出ていましたので、もう少し減ってほしいというのが正直なところです」

スピン量の多さで少し高すぎる弾道が気になるところ…

―(3番ウッドで)250ydでは物足りない…?
コースと状況によると思います。ティショットを3番ウッドで打ちたいと思うような狭いコースでは、(飛距離としては)少し物足りなく感じられるのかもしれません。ロングホールの2打目や3打目など、フェアウェイから打ってグリーンで止めたいシーンとしては、スピン量が欲しい状況ですので、最適な弾道といえると思います」

―「イレブン」と比べてどう?
「『エックス』は『ゼクシオ』シリーズの割に、すごく打感がやわらかく感じられました。弾いて飛ばすというよりは、しっかりフェースの上でボールを乗せて飛ばすという感じ。やはり、玄人向けの打感重視モデルなのかなという感覚をもちました」

左が「エックス」右が「イレブン」。印象の違いはあるもののサイズは変わらない

―「イレブン」は打感が硬い…?
「いいえ。『イレブン』はクラブ自体が軽く感じられましたので、打感が硬いというより、すごく軽く感じました。ガツンと当たった感触でも、スピン量ですごく高く上がりますので、結果的にはミスショットに近いくらい吹け上がり気味の弾道になる感じ。あくまでも『エックス』と比べて、ですが…」

「イレブン」との違いに打感を挙げた万振りマン

―どのような人向き?
「アスリートゴルファー向けのモデルであることは、間違いないと思います。ただ、スピン量を自分でコントロールできる人ではないと、難しいというのが私の意見です。HS50m/sを超える人にはスピン量が増えてしまう分、ドローやフェードといったサイドスピンをかけて、バックスピン量を抑えるという高い技量をもっていないと、難しいモデルになってしまう危険があるかなと思いました」

寛容性以外はオール4… 【総合評価3.9点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:15度(3W)
・使用シャフト:Miyazaki AX-1 カーボン/硬さS
・使用ボール:ロッテ葛西ゴルフの専用レンジボール(ツーピース)

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ロッテ葛西ゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。