クラブ試打 三者三様

ヘプラー パターを万振りマンが試打「弾きすぎて距離感△」

2020/08/15 05:00

ピン「ヘプラー パター」の評価は!?

ヘッドデザインのコントラストやブラッククロームシャフトを採用することで、構えやすさを追求したピン「ヘプラー」シリーズ。視覚的な要素にこだわったブレードタイプから、複合素材を採用して高慣性モーメトを実現した大型タイプまで揃っている。そんなピン自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「いつもよりイメージを足す必要がある」

※スキッド:打ち出し直後の横滑り状態の距離

―率直な印象は?
「フェースの弾きがとても強いです。ボールに軽く触れただけで、スルスルッと球足が伸びていく感じがありました。いつもの自分の距離感に、少しイメージを足して合わせないとピッタリいかない感じがありました

高比重のステンレススチールが弾きの良さを演出 ※画像は「パイパーC」

―距離感が合わせにくい?
「どうなのでしょう…。イメージを少し足すぶん、同じ距離を毎回出そうとすると、ちょっと難しく感じてしまうかもしれません。ただ、私が個人的に弾きの良いパターをあまり使ってこなかったから、というのが大きな要因だと思います。慣れが必要であることは確かです」

類を見ない個性派パターとして捉えるべきかも…

―珍しいくらい弾きが強い?
「そうですね。これほど弾きが良いのは、ピン特有というか、他のメーカーにはないモデルと言えそうです。相当、硬めの打感が好きな人にマッチするパターだと思います」

黒い部分だけ見ると確かにブレードタイプの「タイン3」

―お気に入りのモデルは?
「マレット型の『パイパー』と角型の『タイン3』が気になりました。どちらも安心して構えられるサイズ感なので、パットにやさしさを求める人にベストな選択になりそうな気がします。特にカップに向けてヘッドを真っすぐ引いて、真っすぐ打ち出す人向きのモデルとしておすすめの2品です」

ピン定番モデルの「ヘプラー アンサー2」と「シグマ2 アンサー」

―「シグマ2」と比べてどう?
「見た目の感じは、シルバー一色の『シグマ2』より、『ヘプラー』のほうがアライメントを取りやすいように感じます。ブラックとゴールドのツートンカラーによって、集中力が自然と上がる印象。特に角型の『タイン3』は、ブラック部分だけ見るとブレード型に見えます。大型やマレット型が好みでないという人にも、見た目の違和感なく、最初から合わせやすいモデルと言えそうです」

転がりが良い = 弾きすぎ?という評価の万振りマン

―どのような人向き?
「結構ズッシリと重量感のあるヘッド、そしてフェースの弾きが強いということで、もうひと転がり欲しい人に向いていると思います。コースでもうひと押し足りない、ショートしがちという人にぜひ試してもらいたいパターです」

距離感の相違が辛口評価に…【総合評価3.8点】

【転がり】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・パイパー /ロフト角:3度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・タイン3 /ロフト角:3度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。