クラブ試打 三者三様

トゥーロン パターを筒康博が試打「耳心地が良いパター」

2020/08/27 05:00

オデッセイ「トゥーロン パター」の評価は!?

削り出し高級パターとして、オデッセイの中でも一線を画すハイエンドシリーズ「トゥーロン パター」。2018年に登場した初代モデルから、19年には上田桃子をはじめ、多くのツアープロが採用したカーボン&スチールの一体型「ストローク ラボ シャフト」を採用。さらに完成度を高めた本格派を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博は、どのような評価をくだすのか!?

「耳で距離感をつかむ人にピッタリ」

※スキッド:打ち出し直後の横滑り状態の距離

―率直な印象は?
「高級感のあるビジュアルも目を引きますが、何と言っても魅力的なのが打音の耳心地の良さです。耳で距離感をつかむ人には最適なモデルと言えます。打った感触もしっかり伝わりますが、耳から入る打音もちゃんと伝えてくれるパターだと感じました」

深く刻まれたダイヤモンドパターンと内部に小さな溝がある

―具体的に音が良いというのは?
「フェース面のミーリング加工の影響かもしれませんが、打感で受けた印象のわりに音が高いように感じます。打感は決して硬くないのですが、『スコッティキャメロン』のセレクトシリーズのようなカチンといった音が耳に残る。ゴルファーのフィーリングを向上させるための機能が備わっている感じが十分伝わってきました」

昨年からオデッセイが統一して展開「ストローク ラボ シャフト」

―新たに追加された『ストローク ラボ シャフト』の印象は?
「シャフトの進化で、ヘッドだけでなく、クラブ全体としての振り心地も改善されたように思います。正直18年モデルが登場した時には、“高額ブランド”というイメージ一本だけだったのですが、19年モデルで機能性が付いたことで、少しカスタム要素が追加された印象を受けました」

「高級感を持ちつつ機能性をプラスした」と筒

―ブランドイメージが変わった?
「イメージが変わったというより、機能性の『オデッセイ』と高級削り出しの『トゥーロン』の2つが合体した特色を、しっかり打ち出してきた感じがします。入り口が2つある、といった印象。もちろんフィーリングや高級感・所有感から入る人は継続して対象ゴルファーですし、シャフト性能や振り心地が大事というアスリート思考の人も受け入れてくれる印象があります」

全モデルに装着された「トゥーロン DFX グリップ」 (約76g)

―他に気になるポイントは?
「パター用としては細めのグリップが気になります。ラバーグリップの典型的なタイプなのですが、そこがより打感を明確に伝える要素となり、すぐにフィーリングが情報として入ってくる。基本的にはグリッププレッシャーの強い人が振りやすいグリップだと思います。ただ、どんな人でもこのグリップで練習を続ければ、感覚が研ぎ澄まされてパッティングがどんどん向上していくように感じます」

シカゴ、アトランタと太さの違うマレット型2本を試した

―どのような人向き?
「パット技術をいまよりさらに向上させたい人向きです。パットがうまくなり、大事に扱って所有感を常に持ち続けたい人。特にパターコレクターの方にウケそうな一本という感じ。これまでになかったタイプ、新たなブランドを探していた人に、うってつけのモデルになるでしょう」

寛容性以外すべて4.5点【総合評価4.3点】

【転がり】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】3.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・シカゴ /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・アトランタ /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部

■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール

スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。インドアゴルフ「ゴルフレンジKz亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。