クラブ試打 三者三様

スコッティキャメロン SPECIAL SELECT パターを西川みさとが試打「説明不要の優秀さ」

2020/09/29 05:00

スコッティキャメロン「SPECIAL SELECT パター」の評価は!?

タイガー・ウッズ松山英樹らトッププロが使用する「スコッティキャメロン」。中でも精密加工で施した削り出しシリーズ「SELECT」は人気が高い。その最新モデル「SPECIAL SELECT(スペシャルセレクト)」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「つい唸ってしまうような凄み」

※スキッド:打ち出し直後の横滑り状態の距離

―率直な印象は?
「ウーン、うまく表現できないのですが、とにかく優秀なモデルだと思います。構えやすさ、打感、転がり、すべてに置いて、つい唸ってしまうような凄みを感じることができました」

キャッチコピーは『タイムレスデザインでありながら、すべてが進化』

―まず構えやすさの優秀ポイントは?
「据わりが良いということに尽きます。しっくりくると言いますか、構えた瞬間からどこにも違和感が全くない。試打モデルは、ピン型の『ニューポート2』とマレット型の『フローバック5』の2モデルだったのですが、どちらも文句なしの構えやすさです。ピン型はピン型、マレット型はマレット型で、それぞれイメージ通りにしっくりくる形で、どちらを選んでもスコアに良い影響が出る雰囲気がありました」

303ソフトステンレスから精密に削り出されたボディ

―打感の優秀ポイントは?
「削り出しパターの特徴である、やわらかさがありながら、しっかり芯もあるという感触。打音もちゃんと耳に届きますし、高すぎず低すぎない、適度な音色。心地よさを運んでくるという表現が適当かは分からないですが、とにかく打っていて気持ちが良い。パターは打感にこだわるべきと思っている人に、ぜひ使ってほしいモデルです」

ピン型にはタングステンの新ウエイトを採用

―転がりの優秀ポイントは?
「転がりもイメージ通りで、距離感を合わせやすいです。コレも何がどう良いのか的確に説明できないのですが、打った感触と出球のスピード感がとにかく合う。打感の気持ち良さが影響して、自然とボールをうまく運べている印象です。手に響く感触がイメージを出しやすくしているといった…ンー、ゴメンなさい。コレもうまく表現できていないですね(笑)」

SELECTシリーズでも人気の高いマレッド型「フローバック5」

―過去モデルと比べてどう?
「何かすごく変わったというわけではなく、いままで通り、高い評判のまま、現代版として進化している印象です。特に私はマレット型をあまり選ばないのですが、この『フローバック5』であれば、試してみたいと思えてしまう。そんなすっきりとシェイプしたマレット型は、『スコッティキャメロン』ならでは。お見事ッ!と唸ってしまうほどの形状と言えます」

安定したスキッドの長さ・回転率を記録していた西川

―どのような人向き?
「やはり『スコッティキャメロン』の優秀さを、明確に分かる人が使用するべきだと思います。レベルで言うと上級者になると思うのですが、私はそれ以前に、ゴルフが好きな人に使ってもらいたい。クラブを大事にする人、自分の相棒として愛せる人。そんな人が持つべきブランドではないかと、改めて認識させられました。お見事ッ!」

優秀さを点数にすると… 【総合評価4.2点】

【転がり】4.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ニューポート2 /ロフト角:3.5度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・フローバック5 /ロフト角:3.5度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

スコッティキャメロン
発売日:2020/04/17 参考価格: 60,500円