クラブ試打 三者三様

スコッティキャメロン PHANTOM X パターを万振りマンが試打「『5』だけ突出した印象」

2020/10/10 05:00

スコッティキャメロン「PHANTOM X パター」の評価は!?

「スコッティキャメロン」の大型マレットラインとして、2017年発売の「フューチュラ」から、更に進化した「PHANTOM(ファントム)X」。精密にデザインされたボディに、最高技術を搭載した性能は、玄人好みの同ブランドの中でも評判が高い。そんな高性能マレットを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「マレットっぽくないスマートな設計」

※スキッド:打ち出し直後の横滑り状態の距離

―率直な印象は?
「自分は大型マレットがとても苦手ですが、この『PHANTOM X』はそれほど大きさを気にせず、非常にすんなりと構えることができました。たぶん、細部のデザインや重心位置で、大きさに頼らないスマートな設計に施されているのだと思います」

万振りマンのイチ押し「5」。いわゆる角型と呼ばれる形状、ややコンパクト

―スマートな設計…?
「はい。見た目は大型マレットなのですが、中身が全然マレットっぽくありません。マレットのオートマチック感がなく、操作性をしっかり感じることができます。特に、角型のやや小ぶりなサイズの『5』は、私のような苦手意識の強い人でも、自然に構えられるモデルではないかと思います。シリーズの中でも『5』がイチ押しです

左から5 6 7 8 12と言う順にサイズも微妙に大きくなっている

―どういうところがイチ押し?
「基本的に全モデル同じくらいの大型なのですが、大小微妙にサイズが違うのです。その大きさの微妙な差は、性能面ではほとんど感じることはなく、すべて扱いやすく仕上がっています。ただ、その中でも『5』は、より操作性が高く、マレットの感じがゼロに近い。特筆すべきは打感で、打音がやや高く、長く遠くへ響く感じがあり、一番ブレードタイプのように、フィーリングが出しやすい印象を受けました」

意外と角張ったフォルムで方向性を出しやすそうな印象

―高く長く響く打音とは?
「『5』以外のモデルでは、削り出しパターの特徴的な静かな音なのですが、『5』だけ『コン♪』というか『ペン♪』といった感じ(笑)。すごく特別な打音がするのですが、それが逆に心地よく、クセになりそうな感覚です。長く使えば使うほど、その音が味になり、距離感や方向性をイメージするのに、その音が武器になってくれる気がしました」

大型マレットといっても、さすがキャメロンという洗練された雰囲気

―アライメント機能はどう?
「黄と黒のツートンカラーが、とてもグリーンに映え、目標に向けてセットしやすいように感じます。特に黄色をうまく引き出している、黒の存在が強い。シルバーや明るめの色では出せない、黒の落ち着き感。アライメントを取る時に、とてもしっくりくる感じが、『PHANTOM X』の何ともお洒落で大人な感覚を引き出している感じがしました」

「音が面白い」と『5』の打音を評価した万振りマン

―どのような人向き?
「大型マレットが苦手という人の主な原因は、距離感が合わせにくいという点だと思われます。そんな苦手意識の強い人でも、違和感なくタッチを合わせられるのが、この『PHANTOM X』。現在ブレードタイプを使用していて、形状や見た目だけで、自分には合わないと判断してしまっている人には、一度試してみてほしいモデルです。特に『5』を手にとってほしいと思います」

意外と点数は伸びず…【総合評価4.0点】

【転がり】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・PHANTOM X 5 /ロフト角:3.5度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・PHANTOM X 12 /ロフト角:3.5度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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発売日:2019/05/24 参考価格: 60,500円
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