クラブ試打 三者三様

ストローク ラボ ブラック パターを万振りマンが試打「2mではシャフト性能不明」

2020/10/17 05:00

オデッセイ「ストローク ラボ ブラック パター」の評価は!?

スチールとカーボンを複合することで、安定したテンポで距離感を一定に取りやすい「ストローク ラボ(STROKE LAB)」シャフト。すでに多くのオデッセイパターに採用されているが、今回は原点回帰と題して、同シャフト名を冠としたパター「ストローク ラボ ブラック(BLACK)」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

「もうひと転がり足りない気がする」

※スキッド:打ち出し直後の横滑り状態の距離

―率直な印象は?
「正直なところ、ボールの転がりが少し物足りない印象を受けました。もうひと転がりが欲しいモデルといった感想です」

20周年を迎えた「ホワイト・ホット」に近い打感を実現マイクロヒンジインサート

―もうひと転がりが足りない?
「はい。出球はイメージ通り転がっていたと思うのですが、それ以降の球足の伸びという部分で、物足りなさを感じてしまいました。たぶん個人的に大型マレットが苦手ということが大きな要因と思いますが…」

ツアー会場で登場した時は他社の定番モデルに形が似ていると話題に

―苦手な部分がどう影響した?
「いつも使用しているブレードタイプでの距離感でタッチを出していたせいか、結果的にショートすることが多かったです。今回試打した距離(2m先)のカップまで届かないことが多かった。苦手意識が要因というより、普段ブレードで距離感をつくっているので、その部分でいつものイメージとの違いが出たのだと思います」

ストローク ラボの性能を確かめるには10m以上の距離が必要…?

―「ストローク ラボ」シャフトの印象は?
「スチールとカーボンの一体化した性能の高いシャフトだと思うのですが、今回の試打結果で言うと、それを私が生かしきれなかったと思います。もう少し長い距離であれば、このシャフトの威力を体感できたのかなーと。シャフトの性能を感じるには、2mでは足りなかったと思います」

中央の極太線が目立つTENのサイトライン

―印象に残ったモデルは?
「大型のマレットタイプ『TEN』が一番印象的でした。真ん中の太くて白いラインが、黒色の大型四角形の中にシンプルに記されていて、そこに集中できる印象。目標方向にフェースを合わせる際、自然と構えやすく感じられました。たぶん私のように苦手意識のある人ほど、このくらい強調されたアライメント機能があるほうが、構えやすく感じられるのだと思います」

ピン型のONEと大型マレットのTENを打ち比べていた万振りマン

―どのような人向き?
「アライメント機能から見ても、初級者に多い悩みを解消してくれる要素を多く搭載している気がします。大型マレットの安心感や、ミスヒットを怖がらず、安心して構えられるモデルを求めている人に向いているのではないでしょうか」

3.5点△が並ぶ結果に…【総合評価3.7点】

【転がり】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ONE /ロフト角:3.0度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・TEN /ロフト角:3.0度 ライ角:70度 シャフト:34インチ
・使用ボール:タイトリスト プロV1

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、石岡ゴルフ倶楽部