クラブ試打 三者三様

RS5 ドライバーを万振りマンが試打「高さが欲しい人向き」

2020/10/24 05:00

プロギア「RS ドライバー」の評価は!?

『RS5』のロゴが印象的な「RS ドライバー(2020)」は、広さ(広芯)と強さ(強芯)の2つの高初速を両立させたWコア設計となっている。プロギア独自のギリギリ設計に加え、フェースには高密度CNCミルドと呼ばれる、肉厚のバラツキを抑える新加工を採用。新たな扉を開けた新RSをヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンは、どのような評価をくだすのか!?

『ギリギリだけじゃない』新要素を大きく打ち出した新RSの評価は?

―率直な印象は?
「正直なところ、バックスピン量の多さが気になりました。結果として、上に上に吹け上がってしまう弾道が多かったです」

クラウンとソールどちらにも“たわみエリア”を増長させる設計が施されている

―高さを抑えて打っていましたが…?
「スピンを少なくしようと、やや上から打ち込むようなスイングで、ロフト角を立てて、低弾道で飛ばそうと試みたのですが、それ以上に上がりやすいヘッドの特性が上回ってしまいました。球の高さが出やすい、やさしいタイプということが明確に分かりました」

ロフト角10.5度で試打。他にも9.5度がある

―やわらかい打感が影響している?
「打感も確かにやわらかかったですが、レンジボールとの相性も大きいと思います。コースで使用する本球で試してみると、また違った結果が出るかもしれません」

ロフト可変機能付きで表示ロフトから-1度調整可能

―設定ロフトを下げて使うべき?
「全体的にスピンが入りやすく、高く上がる特性は、ロフトで抑えようとしても限界があると思っています。いつも高く上がってしまう人がロフト角を下げて無理に使うよりは、キャリーが足りず悩んでいる人に使っていただきたい。特に初級者の人は、ドライバーだとボールが上がらない…と悩んでいる人は多いので、そのような人にとっては10.5度のままでも重宝するモデルと言えます」

純正シャフトは三菱ケミカルとの共同開発

―初級者向き?
「つかまりが良く、ボールが上がりやすいということを考慮すれば、どちらかと言うとツアーモデルというより初級者向きだと思いました。ただ、ツアーでもいまや、やさしいモデルを使う選手はイッパイいますので、自分のレベルで選ぶというより、打ちやすさ重視という特性で選ぶべきだと思います」

低弾道を狙って打つもののイメージ通りの弾道は生まれず…

―どのような人向き?
「ゴルフを始めたばかりで、ドライバーが苦手な人。構えた見た目の印象でも安心感があるので、当たらないという悪いイメージは湧きません。高さが出て、つかまえやすいヘッドということを考えると、スライサー向きと言えるのではないでしょうか」

飛距離&打感の評価伸びず…【総合評価3.8点】

【飛距離】3.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト:ディアマナ TM FOR PRGR(硬さS)
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、市川サンライズゴルフセンター

プロギア
発売日:2020/08/07 参考価格: 88,000円