APEX アイアンを万振りマンが試打「素直で弾きもいい」
キャロウェイ「APEX アイアン」の評価は!?
米国では前々作(2016年)よりベストセラーとして、高い支持を得ているキャロウェイ「APEX アイアン」シリーズ。その最新作となる21年モデルには、AIが設計した「フラッシュ フェース カップ」が初搭載され、より高いボール初速と最適なスピン性能を両立したという。スタンダードモデル「APEX アイアン」を兄弟モデル「―DCB」「―PRO」と比較しながら、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「多くの人に受け入れられそう」
―率直な印象は?
「前作19年モデルも高評価でしたが、それ以上に構えた時の顔が改善されている印象です。目標方向にピッタリ合わせやすく、ターゲットをしっかり見据えて狙っていける。こういう素直なアイアンは多くの人に受け入れられると思います」
―アライメントが取りやすい?
「そうですね。地面に置いた時の据わりの良さやフェースを見た時のイメージの出しやすさが、前作よりもグレードアップして見えます。形状的にクセがなく、シンプルな構造がプレーヤーの感覚を邪魔しないからだと思われます」
―素直というのは見た目だけ?
「いえいえ、性能も同じく素直な仕上がりです。狙いに対して、ビシッとイメージした球筋で飛ばせる。打感は“飛び系”モデルに近い硬さで、弾き感は強めなのですが、ただただ前に飛ぶのではなく、方向性も考慮しつつ強弾道で運べる。見た目もさることながら、性能面でも精度の高さを感じることができました」
―兄弟モデル「―DCB」「―PRO」と比べてどう?
「『―DCB』は狙ったところに真っすぐドーン!と飛んでくれるので、普段のクラブより1~2番手は飛距離が変わりそうです。やさしくて飛んで、しかも狙っていけるので、非常に初級者の方におすすめ。『―PRO』は、スタンダードモデルと比べてフェースの薄さは気になりますが、それ以上にインパクトした時の打感の秀逸さが際立ちます。この打感のやわらかさは、打てば打つほど病みつきになりそうです」
―3機種の中で選ぶとすればどれ?
「実際に私が使うと考えると『―PRO』ですかね。ドライバーである程度グリーン近くまで飛ばせるので、アイアンに求める要素は、短い距離をしっかり狙えること。思い通りにスピンがかけられ、グリーンに止まってくれるかどうか。その点で、『―PRO』の操作性とスピンコントロール性能の高さは、大きなメリットとして魅力的です」
―どのような人向き?
「『―DCB』ほど飛距離は出ないものの、狙った通りの場所に力強く飛んでくれる。『―PRO』より繊細さはないものの、ある程度のミスヒットにも寛容でしっかり運べる。月イチからアスリートゴルファーまで、幅広い層に合うモデルだと思います。ドライバーのHSが40m/s前後あれば、プレーヤーを選ばないアイアンと言えるでしょう」
穴なし!全項目4点台【総合評価4.1点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角:30.5度(7I)
・シャフト:NSプロ 950GH neo(硬さS)
・使用ボール:リトル・グリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトル・グリーンヴァレー船橋
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。