マジェスティ ロイヤル ドライバーを西川みさとが試打「長尺に慣れれば◎」
マジェスティゴルフ「マジェスティ ロイヤル ドライバー」の評価は！？
ことし50周年を迎えたマジェスティゴルフから、フェース裏面に波型デザインを採用した「3Dウェイブフェース」により反発性能を高めた「マジェスティ ロイヤル ドライバー」が登場した。これまでシニア向けのイメージが強かった本シリーズにおいて、今作はアスリートゴルファーでも振れる性能と評判が高い。そんな新時代を切り開く自信作を、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。
「飛び姿も打音も好感触」
―率直な印象は？
「打っていて、とても飛んでいる感じがする好感触なドライバーです。他社モデルのようにボール初速が出るというよりも、ゆっくりでもビッグキャリーが出る印象。しっかりと高さが出ているのですが、単に上がるだけではなく球筋に強さがあり、ランも十分に出る。すごくきれいで美しい飛び姿を演出してくれます」
―打音の響きの良さが影響している？
「そうですね。これくらい高音のほうが飛ばせている気がして、実際の飛距離よりも距離が稼げている感覚です。それほど硬い打感の印象を受けるのですが、決して嫌な響きではなく、高音が嫌いな人も気にならない耳触りのいい音です」
―クラブの長さは気にならない？
「やはりクラブは長め（46.5インチ）なので、少し振り遅れてしまう場面がありました。ボールがつかまりきらず、右に行ってしまうケースが見受けられます。長い分、HSは速くなっている印象は受けるのですが、もう少し慣れが必要だと思います。打ち慣れてくれば、さらにHSは増し、より飛ばせそうな予感はします」
―「マジェスティ」と言えば高級モデルですが？
「確かに高価は高価ですよね（税込価格：13万2000円）。若いゴルファーにはなかなか手が出せない。ターゲットはおのずと年配の方になるわけですが、飛距離をあきらめた人がもう一度取り戻す、という目的で使うべきモデルなのかもしれません」
―純正シャフトの印象は？
「シャフト単体の良さもさることながら、ヘッドとのバランスがすごくいいです。たぶん、ヘッドを生かすために考えられた構造に仕上がっているのだと思います。吊るしの状態のまま使うべきクラブなので、絶対にリシャフトはおすすめできません」
―どのような人向き？
「やさしいクラブのカテゴリーに入ると思いますが、不思議なことに、それほどつかまりの良さを打ちだしていません。調子が悪い時はフックに悩む私でも、それほど左へのミスがなかったので、スライサー向きという感じではないと思います。どんなスイングタイプの人にも推奨できる万能型ドライバー。本当は老若男女を問わず、おすすめしたいモデルです（笑）」
穴なし！全項目4点台【総合評価4.1点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0
・ロフト角：10.5度
・シャフト：マジェスティ LV540(硬さSR)
・使用ボール：市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力／トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター
■ 西川みさと プロフィール
1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保・古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。