クラブ試打 三者三様

エピック MAX FAST ドライバーを万振りマンが試打「思い通りのスピードが出ない」

2021/08/28 08:04

キャロウェイ「エピック MAX FAST ドライバー」の評価は!?

その速さが、飛距離を生む”のフレーズで注目を集めるキャロウェイ「エピック MAX FAST」シリーズ。アイアン試打に続き、今回はドライバーをピックアップ。振り抜きの良さでスピードを生む「エピック MAX FAST ドライバー」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「HS50m/s台に合わせるのは困難」

つかまり過ぎて左へ飛んでしまう弾道が多かった

―率直な印象は?
「【打感】【操作性】ともに評価点が3.5点△という結果になりましたが、理由はずばり打感の軽さです。クラブ総重量(硬さSで約272g)の軽さもありますが、純正『スピーダー エボリューション』自体が軽くてやわらかめということもあり、ボールに当たった感触があまり満足いくものではありませんでした」

フェースやソールの大部分にホワイトPVD仕上げを採用

―どういう点で満足がいかない?
「そうですねー、初速が思うように出なかった点でしょうか。インパクトの瞬間で結構いい当たりをしても、イメージよりも初速スピードが出ていないケースが多かったです。軽量化を図ったモデルということで、振れば振るだけ飛距離を出せると思うのですが、あまりにプレーヤーへの負担が大きすぎる。もう少しクラブとしての機能を求めてしまう点で、私の採点では平均点が低めになってしまうのかなと思いました」

ソール後部ウエイトにより軽量にもかかわらず慣性モーメントは大きめ

―要因はどこにある?
「スピン量の多さのような気がします(平均2619rpm ※数値ではそれほど多くはない)。もう少しロフト角を立てたり、スピン量を減らせるカチャカチャ機能があれば、ありがたいのですが…。軽さで速く振るコンセプトであれば、そういう設定ができないのも仕方がないのかな、という感想をもちました」

クラウンとフェースのコントラストがはっきり見える細工が施されている

―見た目の印象は?
「サイズ感は大きく、安心感があって構えやすいです。ミスヒットへの寛容性は高いように感じるのですが、見た目からしてやや左に飛んでしまう印象を受けます。つかまりのいいドローバイアス設計ということで、そのイメージが強いせいかもしれません」

重さ:45g、トルク:6.2、バランス:D1、中調子(※硬さSの場合)

―別のシャフトに替えれば高評価になりそう?
「純正のままだとやや頼りない印象を受けるので、ダウンスイングで速く返り戻ってくれるコシの強いモデルを装着すれば、評価は変わる気がします。またヘッドに鉛の調整をして、浅めの重心に変えて、ロフト角をいまよりも立たせることで、ボールを前に強く押し出せるセッティングにすれば、結果がついてくるように感じます」

「鉛で調整するのはクラブ自体の良さが出ないのでおすすめはできません」と万振りマン

―どのような人向き?
「全体が軽く、弾道の高さは出ていたので、いまよりもっとキャリーが欲しいと望むHS40m/s前後のゴルファー向き。50m/s台の人には、やはりフィットさせるのは難しいと言えます。40m/sの人が、45m/sを目指して振れるドライバー。つかまり具合もいいので、スライスのミスを軽減してくれる部分も魅力です」

アイアンと同じく3点台評価【総合評価3.8点】

【飛距離】4.0
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・シャフト:スピーダー エボリューション for Callaway(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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