クラブ試打 三者三様

i59 アイアンを西川みさとが試打「使えるものなら使いたい」

2021/09/14 05:00

ピン「i59 アイアン」の評価は!?

打感、操作性、美しさを兼ね備えた新構造ブレードとして登場したピン「i59 アイアン」。軟鉄鍛造ヘッドの内部に、アルミ材を配した「アルミ・コア・インサート」を採用することで、心地良い打感と打音を生み出すという。そんな同社の新技術を結集した自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずはHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「ハードではあるけれど…」

高さも方向性も弾道自体には問題なし 本人も驚きの結果に

―率直な印象は?
「いやー、これほど小さいサイズのヘッドで、よくボールに当たりましたね(笑)。試打した結果に自分でも驚きました。こんなに小ぶりなアイアンを使ったのは、ゴルフを始めてから初体験かもしれません。打つ前のイメージではとてもシビアな印象を受けました」

キャッチコピーは『ブレードの顔して、新構造』

―予想外にボールが飛んだ理由は?
「このくらい小さいほうが、ショット時に集中できるのかもしれないです。元々大きいサイズよりも小ぶりなモデルが好きなので、アドレス時の安心感とは別に、使い勝手が良かったからでしょう。飛距離を考えなければヘッドのバランスも効いていて、ロフト角も寝ているので(7Iで34度)、イメージよりも高くボールが上がってくれるのだと思います」

軟鉄鍛造の1025カーボンスチールを初採用したボディ

―ラウンドで使えるイメージは?
「うーん、それはないですね…。私には、やはりハイスペックすぎます。打感はやわらかくてフィーリングを合わせやすく、イメージ通りにボールを打ち出せていたので、正直なところ使えるものなら使いたいという感情が芽生えました。この見た目の格好良さ、所有しているだけで優越感を覚えるデザインと形状に、ほれ込むゴルファーは多いのではないでしょうか」

左がi59 右がiBLADE。一見iBLADEのほうが大きく見えるが…

―前作「i BLADE アイアン」と比べてどう?
「一番の違いは大きさです。試打中は『i BLADE』のほうが大きく見えて、持ち替えたときの印象の差は明確で、とても安心感を覚えました。試打したあと、まじまじと見比べると、それほどの違いはなかったのですが、それでもフェースの見え方は、『i59』のほうが断然コンパクトに見える印象でした」

各溝の角度と間隔を最適化し iBLADEより溝の本数を増やした

―スコアラインの数が違うから?
「あー、言われて見れば(驚)。『i59』のほうがスコアラインの数が多く、一番下のライン(リーディングエッジに近い白線)の横幅が短い分、コンパクトに見えたのかもしれません。あ、いま気づきましたが、スコアラインが多いということは、自然とスピン量も多くなるので、そういう理由からボールがより上がりやすくなっていたのも納得できます。スピンコントロールも含め、上級者好みの非常に性能の高いモデルと言えます」

「ゴルファー人生で初めて使った最小サイズ」と苦笑いを浮かべる西川

―どのような人向き?
「比較的パワーがあって、HSも平均的なスピード(40m/s前後)より速く、アイアンの飛距離に悩んでいないゴルファー。また、構えた時に上から見たヘッドのサイズ感に抵抗がなく、比較的に弾道が高い人に合うと思います。女性ゴルファーで使いこなせる人は少ないでしょう。比嘉真美子選手が使っていると聞きましたけど、正直、パワフルなショットが魅力の比嘉さんでしか使いこなせないと思います。私も使えるものなら使ってみたいですけど…

飛距離・構えやすさで3.0点△【総合評価3.6点】

【飛距離】3.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.0

・ロフト角:34度(7I)
・シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー115(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

ピン
ブレードの顔して、新構造。
発売日:2021/09/09 参考価格: 231,000円