ことしはアイアン当たり年! ご意見番フィッター筒康博が選ぶベスト3
HS40m/s台におすすめの2021年モデルは!?
シャープな見た目ながら飛距離性能に優れた中空構造、バランスの整ったツアー系シリーズの最新作など、2021年は例年以上に秀逸モデルのアイアンがそろった。その中でも頭ひとつ抜け出たモデルはどれなのか。「クラブ試打 三者三様」出演者の3人に、ひと足早い2021年の振り返りとしてベスト3を挙げてもらった。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博が選ぶNo.1アイアンは!?
「アイアンは主にセット購入のため、長く使いたいクラブです。性能もさることながら、所有感という部分がクラブの評価に大きく影響します。そういう面で、ことしのモデルは見た目が格好良いのに、ボールを高く上げられて飛ばせるモデルばかり。今回はその中でもギャップに驚かされた順にランキングしてみました」
第3位:P790 アイアン(テーラーメイド)
「今作で3代目となるテーラーメイド『P』シリーズは、2代目からのマイナーチェンジではありますが、性能が極まったという点で高く評価できるモデルです。見た目のシャープさと裏腹にボールを上げやすい性能。所有感とやさしさのギリギリを突いたマッスルバック。ロフトが立った5~6番でもやさしく飛ばせる点に驚かされました」
第2位:APEX PRO アイアン(キャロウェイ)
「『PRO』のネーミング通り、見た目と性能とのギャップはそれほどないものの、感心してしまうほどの寛容性を持ち合わせています。同シリーズの『APEX アイアン』『APEX DCB アイアン』も完成度の高さは評価に値しますが、『―PRO』はより小ぶりな形状の中にやさしさを見出している点で衝撃を受けました」
第1位:T200 アイアン(タイトリスト)
「前作2019年版では、『T100 アイアン(2019年)』の性能の高さに驚いて購入したのですが、2021年版は『T200』を推したいです。性能はそのままに、より小ぶりになって『T100』のサイズ感に近づきました。驚きという面では今作『T100』以上。顔とやさしさのギャップという点で、頭ひとつ抜け出た存在と言えそうです」
■ 筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。インドアゴルフ「ゴルフレンジKz亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。