クラブ試打 三者三様

タイトリスト T100 アイアンを万振りマンが試打「操作性&使いやすさUP」

2021/10/16 05:00

タイトリスト 「T100 アイアン」の評価は!?

ジョーダン・スピースが早くからスイッチし、「このアイアン以外でプレーすることは考えられない」と語ったことで注目を集めるタイトリスト「T100 アイアン」。Tシリーズとしては2代目となるモデルで、発売直後から精密な飛距離が出せると評判が高い。そんな人気作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「操作性の良さでT100派」

それぞれ高さの違いはあるものの三者とも左右のブレは少なかった

―率直な印象は?
「構えて上から見たときの顔が、シンプルでとても構えやすいです。これぞタイトリストアイアンという雰囲気の精悍さがあり、格好がいい。使えば使うほど愛着の湧く、所有感を満たしてくれるアイアンだと思います」

トップブレードの薄さはアイアンのもつ美的要素

―「T100S アイアン」と比べてどう?
「微小な差ですが、『T100S』のほうがヘッドが効いていて、振り心地は重く感じました。形状やサイズ感はほぼ一緒なのですが、スイング中に感じられる重さは『T100S』のほうがズッシリ来る印象。『T100』のほうが扱いやすく、操作性が良いのでいろいろな攻め方ができる気がします」

どちらもD18という高比重タングステンを採用

―打感の違いは?
「打感は両方ともやわらかめで、しっかりボールがフェースに乗る感触を味わえます。乗っている時間が長ければ長いほどイメージした通りに弾道を操れるので、フェードもドローも試せる。その部分では『T100』も『T100S』も同じで、どちらもいろいろな球筋を試したくなるシリーズと言えます」

前作以上に一貫性に優れたパフォーマンスを追求したフェース構造

―前作「T100 アイアン(2019年)」と比べてどう?
「前作はシャフトが異なるせいか(「NSプロ モーダス3 105」/今作「NSプロ T105」)、インパクトでヘッドが付いてきにくい印象がありました。インパクト前後での走り感が足りないというか、スパッと振り抜ける感覚が少ない。今作は全体のバランスが取れていて、私のHS(ドライバーで50m/s)でも負けずにヘッドが付いてくる。シャフトとヘッドの組み合わせで、だいぶ扱いやすくなりました」

左が新T100T&100S、右が旧T100T&100S。バックフェースはかなりシンプルに進化

―前作「T100S アイアン(2019年)」と今作「T100S」は?
「『T100』と比べると、『T100S』のほうが飛んでスピンも効くので、実戦でのラウンドで重宝するアイアンと言えます。その点で、前作と比べてもさほど差は感じません。総距離の長いコースを攻略しやすく、ラウンドが楽しくなる特性は同じなので、新旧『T100』ほどの差は感じませんでした」

ことしのアイアンの中でも「T100」をNo.1に挙げた万振りマン

―どのような人向き?
「やさしくなった、扱いやすくなったとはいえ、タイトリストにはまだまだ中上級者向けというイメージを抱いています。以前よりもやさしさを感じる人はいるとは思いますが、実際にラウンドのことを考えると、腕力のあるアスリートゴルファーが使うように作られている部分は否めません。中でもツアーモデルである『T100』は、中上級者向けであることは確か。HSにも自信のある人向けだと思います」

構えやすさ5点満点を含む高評価【総合評価4.4点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】5.0

・ロフト角:34度(7I)
・シャフト:NSプロ 105T(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

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