クラブ試打 三者三様

ステルス アイアンを万振りマンが試打「とにかく真っすぐ高く飛ぶ」

2022/03/12 11:10

テーラーメイド「ステルス アイアン」の評価は!?

1月の発表以来、注目を集め続けているテーラーメイド「ステルス」シリーズ。ギアファンの話題を独占しつつあるドライバーとともに、気になるのは同時発売の「ステルス アイアン」だ。ウッド同様に、革新的な性能が盛り込まれているのか!? そんな期待が高まる同社の自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「曲げようと思っても曲がらない」

高く上がりほとんど曲がらない直進性の高さを実証

―率直な印象は?
「高い弾道で、真っすぐ飛ばすことに特化したアイアンという印象です。見た目は“飛び系”と呼ばれる飛距離重視型アイアンの雰囲気はありますが、高く上がる分、(一般的な飛び系と比べて)飛距離はロスしているのかなという感じ。低めに抑えた弾道が打てれば、飛び系と同じような飛距離が出るとは思いますが…」

トウ側に配された約10gの金属を取り去った「トウラップテクノロジー」を採用

―直進性は高い?
「そうですね。インテンショナルフックやスライスを打とうと試みてもストレートに飛んでいたので、そもそも操作性を求めていないのだと認識しました。それだけ直進性に優れたアイアンであり、曲がらない性能として完成されている。とにかく直進的にターゲットを狙いたいゴルファー向きです」

各番手に求められる飛距離性能を忠実に発揮する「ICT(インバーテッドコーンテクノロジー)」

―(現在のところ)同シリーズはアイアン1機種ですが?
「前作は『SIM2 MAX アイアン』『SIM2 MAX OS アイアン』とありましたが、今回はこの一本で良いのかなという感じです。直進性もミスヒットへの寛容性もあり、これだけ完成されているのであれば1機種で十分。それだけターゲット層が幅広く、どんなゴルファーにもマッチするモデルといえます」

SIM2シリーズでも採用された「キャップバックデザイン」を継承

―いままでのテクノロジーは継承されている?
「『貫通型スピードポケット』をはじめ、同社がこれまで積み重ねたテクノロジーが凝縮されている印象です。過去の同社アイアンを使用していた方なら納得できますし、新たに使おうと思う方もスコアに直結するやさしさを体感できる。ただ、その半面、ドライバーのような革新性はないのかなー… といった感想はもちました(笑)」

フォージドアイアンのような打音と打感を実現する「エコーダンピングシステム」

―打感の評価は?
「やや硬めで、弾き感の強いタイプだと思います。もう少しボールに食いつくようなやわらかさが欲しいです。インパクトの瞬間、フェース面にボールを食いつかせ、狙った球筋を打ち出していけるやわらかさ。イメージをそのまま弾道で表現したい感覚派には、やや物足りなさを感じる部分だと思います」

「完成されすぎて一長一短な部分がある」と指摘する万振りマン

―どのような人向き?
「アイアンのつかまりが悪く、どちらかというと右に抜ける球筋の多いゴルファー向け。特に今回試打した『KBS MAX MT85 JP(硬さSで約109g)』との組み合わせは、全体的に重く感じられるので、重みを生かして高くドーンと飛ばす球筋を打ち続ければ、基本的な打ち方やフィーリングも養える。初級者が最初にそろえるモデルとして、最適なアイアンかもしれません」

特徴的な五角形に【総合評価4.0点】

【飛距離】4.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.5
【操作性】3.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:28度(7I)
・シャフト: KBS MAX MT85 JP(硬さS)
・使用ボール:メトログリーン東陽町専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、メトログリーン東陽町

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

テーラーメイド
発売日:2022/02/04 参考価格: 126,500円