クラブ試打 三者三様

ミズノプロ 221 アイアンを万振りマンが試打「これぞミズノって感じ」

2022/04/09 05:00

ミズノ「ミズノプロ 221 アイアン」の評価は!?

秀逸な打感に定評のあるミズノ「ミズノプロ」シリーズ。ターゲットに合わせて3モデルの展開が定着しつつある中で、今回はヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が、「ミズノプロ 221 アイアン」「ミズノプロ 223 アイアン」「ミズノプロ 225 アイアン」をそれぞれ採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンが、最高の打感を目指したマッスルバック「221」の試打評価を行った。

「玄人向きのオンリーワンな存在」

打感のやわらかさ・球持ちの長さからか弾道はやや左に

―率直な印象は?
「同社のキャッチコピー『シリーズ最高の打感』の文言どおり、すごくいい打感です。ボールがフェースに食いつく感じはイメージ通りで、これまでの『ミズノプロ』ブランドが築き上げた“らしさ”が十分表現されています

トップエッジ後方をグラインドさせることでシャープな顔を実現

―他の兄弟モデルと比べてどう?
「『223』は、『221』よりもヘッドが効いている感じ。埋め込まれている素材の重みだと思いますが、かなりヘッドが効いていたので、振っている感触ではしっかりズッシリ重たい感じがしました。『225』は、シュッとしたスマートな形状でありながら、トップブレードにやや厚みがあり、中空構造特有の少し打感がぼやける印象。28.5gのタングステンウエイトが内蔵されているので、こちらも『221』と比べてヘッドが効いている感じがあります」

2020年モデルから大きく変わった点も微小な変化=マイナーチェンジもあり

―前作の『ミズノプロ』と比べてどう?
「印象自体は、それほど大きく変わっていません。先入観もあるとは思いますが、これぞミズノという感じの正統進化といえます。その上でターゲット層を絞り、3機種に合うユーザーを狙いにいっている印象です」

221と225に「ダイナミックゴールド」223のみ「 NSプロ モーダス3」が純正装備

―実戦で使うならどのモデル?
「正直、全部欲しいですが、厳選するなら『221』のヘッドに、振りやすさを感じる『NSプロ モーダス3』シリーズを挿すか、『223』のヘッドにしっかりしたシャフトを挿し替えるか。どちらにしてもシャフトをカスタムして使用したいです」

フェース面での接触時間が通常より長く感じられる銅下メッキ加工

―他社でいうと類似モデルは?
「小ぶりな形状で打感の良さを追求しているモデルというと、タイトリストの『T』シリーズになると思います。同じマッスルバックなら、『T100 アイアン』『T100S アイアン』が挙げられます。ただ、『ミズノプロ』はそもそも独自のカラーが強く、ブランドが確立されているので、類似品のないオンリーワンな存在ではないでしょうか」

「時間をかけてカスタムすることも喜びになるアイアン」と万振りマン

―どのような人向き?
「飛距離には注目せず、打感や操作性を楽しむ玄人ゴルファー向き。その上で、性能としては過去モデルの流れや外見のイメージから感じる難しさはないので、これからゴルフをもっと上手になりたいという意欲のある人なら、一度は試してみるべき。所有感とゴルフの楽しさを再確認させてくれるアイアンだと思います」

飛距離の点数を度外視して高評価【総合評価4.1点】

【飛距離】3.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:30度(7I)
・シャフト:ダイナミックゴールド HT(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

ミズノ
シリーズ最高の打感を追求
発売日:2021/10/15 参考価格: 132,000円