クラブ試打 三者三様

ホワイト・ホット OG パターを西川みさとが試打「強く入れてしまいがち」

2022/07/19 05:00

オデッセイ「ホワイト・ホット OG パター」の評価は!?

ボールのカバーと同じ素材を採用したホワイト・ホットインサートは、2000年の誕生から今なおツアーで高い人気を誇る。20周年を記念して復刻した「OG(Old Gangster)」シリーズは、すでに30機種以上がラインアップ。今回は、22年に追加されたNEWモデルを有識者3人が採点する。まずは女子プロゴルファーの西川みさとが試打評価を行った。

「インパクトでのシッカリ感を求めてしまう」

※5mの距離で検証

―率直な印象は?
「ホワイト・ホットインサートがやわらか過ぎて、インパクトの際に硬さを求めてしまう自分がいます。好みの問題だと思いますが、もう少し当たっている感触を味わいたい、というのが本音です」

オールドファンからも受け入れられそうなクラシカルなデザイン

―当たっている感触を味わいたい…?
「はい。私の勝手なイメージですが、打感がやわらかいと、しっかり打たないといけない気持ちが出て、インパクトが強過ぎてしまう傾向にあります。イメージしている距離感よりも、勢いよくボールを押し出してしまいがち。この感覚でコースに出ると、逆に抑えめに打つことを考え出して、タッチでの悪循環が生まれてしまいます」

登場から20年を過ぎても絶大な支持を受け続けるホワイト・ホット

―具体的にどのような打感?
「インパクトの瞬間、ボールの飛び出すスピード感が、一度インサートに吸収される感覚です。フェースに当たったフィーリングを、もっとカチンと、しっかり味わいたい。出球が遅れると、引っかけてしまう印象を持ってしまうため、ボールを早く離したいタイプなのかもしれません。ですが、ホワイト・ホットインサートが好きな人にとっては、これを“球持ちがいい”と表現すると思います」

2月に追加ラインアップされた6機種を用意

―選ぶならどのモデル?
「角型が好きなので、『#7 NANO』『#7 CH』あたりを使いたいです。この2モデルと同じ形状で、ややワイドな『#7 BIRD』も気になる一本です。フェース後方の四角い穴に大きな意味を求めてしまいますが、それも含めてサイズ感に安心感を持てる。重心も低いので、安定感があって打ちやすかったです」

中央の空洞が特徴的な大型マレット「#7 BIRD」

―ロングパットの距離感も合う?
「そうですね。以前は大型マレットというと、ショートパット専用というイメージが強かったと思うのですが、『#7 BIRD』はロングパットのタッチも合いそうな気がしました。大きすぎて気になる方には、角型ですがサイズは小さめで、スッキリした形状の『#7 NANO』がおすすめ。ターゲットに合わせやすい上に、ブレード型に近い操作性を感じることができます」

「初代のイメージから食わず嫌いになっているだけかも…」と西川

―どのような人向き?
「ずばり、ホワイト・ホットインサートが好きな人。優先するべき第一条件は、打感だと思います。パターは形状も重要ですが、打感は距離感に直結するので、スコアメークを考えた場合にもっとも重要視するべき項目といえます。腕前やゴルフ歴に関係なく、自分の思い描くタッチを出せるかどうかで購入を決めていいと思います」

苦手な打感が評価に影響…【総合評価3.9点】

【転がり】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.0

・#7 NANO /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・#7 BIRD /ロフト角:3度 ライ角:70度 長さ:34インチ
・使用ボール:ブリヂストン ツアーB X

取材協力/トラックマンジャパン株式会社

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。専大時代の1998年に「日本女子学生選手権」で優勝。大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場した。2002年のプロテスト合格後は、飛距離こそ出ないものの、ショートウッドを巧みに使う技巧派として、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで人気を集めた。

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発売日:2022/02/18 参考価格: 37,400円
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