クラブ試打 三者三様

インプレス DRIVESTAR アイアンを万振りマンが試打「パワーヒッターも扱える」

2022/11/19 07:00

ヤマハ「インプレス DRIVESTAR アイアン」の評価は!?

『ぶっ飛び系にイイ顔革命』のフレーズで、これまでの“飛び系”形状とは一線を画すスマートさが特徴のヤマハ「インプレス DRIVESTAR アイアン」。シャープでありながら、高初速・高弾道を実現したアイアンに仕上がったという。ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が、前作「インプレス UD+2 アイアン」と比べながら採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「“飛び系”であることを一旦忘れて試すべき」

初めはやや右に出るものの 徐々に持ち球である軽いフェードに

―率直な印象は?
「典型的な“飛び系”アイアンに見られるロフト角が立った設定(7Iで25度)で、構えて上からの視点でも明確に分かるほどです。しかし、実際に打ってみると、思っていたよりもスピンが入り、高い球が出ます。前に前に飛ぶだけの飛び系特有の低弾道ではなく、飛びもスピンも両方手に入る、やさしいアイアンという印象を受けました」

“やさしさ”の定義はプレーヤーそれぞれ違うが万振りマンはスピン量の多さを挙げる

―やさしいアイアン…?
「もちろんマッスルバックやフォージドアイアンに比べれば、スピン量は少ないですが、飛び系と呼ばれるカテゴリーの中では、多い方だと思います。最近主流になっている中空構造に比べると、確実に高スピンモデル。アイアンの印象は高さが出るor出ないで変わりますが、『DRIVESTAR』は無理なくボールを上げられるやさしいモデルといえます」

高強度と粘り強さを持つ新素材「X37」により 精密な設計を可能にした

―前作「UD+2」と比べると?
「『UD+2』のほうが弾き感が強く、一発の飛距離は出せます。『UD+2』は飛び系として、プラス2番手の飛びを実現できるモデル。一方の『DRIVESTAR』は、相対的に見るとプラス1番手、ツアーモデルと比べればプラス2番手は確実に出せます。飛距離性能としては、“ちょい飛び系”くらいの認識で合っていると思います」

上からの視点だけではなくバックフェースのデザインも精悍で“イイ顔”

―ドライバーを含めたシリーズの統一感は取れている?
「そうですね。ドライバーのシュッとしたアスリート系の顔+やさしい性能というコンセプトは、アイアンにもしっかり反映されています。飛び系のメリットに助けられるゴルファーは多い半面、大型でフェースが厚い見た目に、苦手意識を持つゴルファーが多いのも事実です。見た目のデメリットを消し、しかもやさしい利点は損なわない。シリーズの基本発想は、しっかり統一されているように感じます」

手前が「DRIVESTAR」後方が「UD+2」 スコアライン下部の白線は2本から1本に

―打感は?
「やわらかかったです。インパクトの瞬間、適度な手ごたえを感じられるほどのやわらかさ。ミスヒットしても、常に同じ感覚でボールをヒットできるので、打ち出されたボールが常に安定するイメージ。意図していないのに、自然と持ち球である軽いフェードを連発できました。あとは、高さをより出して上から止めたり、スピン量を増やして止めたり、ボールコントロールできるくらい練習したいと思いました」

「フルセットで買い換えても今使用のものからスムーズに移行できそう」と万振りマン

―どのような人向き?
「ターゲットは幅広く、『UD+2』の最適HSは(ドライバーで)38~41m/sだと思うのですが、『DRIVESTAR』は50m/sを超えるパワー自慢のアスリートゴルファーでも、フィットしてくれる適用性を感じます。既存の飛び系イメージに苦手意識を持っている人にも、一度は打っていただきたい。そんなクセのないアイアンに仕上がっています」

打感5点満点◎クセのなさを称賛【総合評価4.5点】

【飛距離】4.5
【打 感】5.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:25度(7I)
・使用シャフト:NSプロ 850GH(硬さS)
・使用ボール:川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。