ステルス2 プラス フェアウェイウッドを万振りマンが試打「ウエート調整不要の完成度」
1W以上の評判FW HS50m/s台のYouTuber評価は!?
1月初旬の発表から、ギア市場の話題をさらっているテーラーメイド「ステルス2」。革新性で脚光を浴びるドライバーとともに注目されているのが、同社の代表的テクノロジー「Vスチールソール」を搭載したフェアウェイウッド(以下FW)だ。正統進化を続けるFWの性能を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンが、セレクトフィットストア限定モデル「ステルス2 プラス FW」を評価した。
「他社と比べても1、2を争うほどの飛距離性能」
―率直な印象は?
「ソールに新設されたスライディングウエートを、『HIGHER』『LOWER』と重心位置を動かすことで、弾道の高さを変えられる仕様ですが、どちらにも動かさない真ん中・スタンダードの位置のままでも、適度な高さで理想的な飛びが体感できました。狙い通りに強弾道が打てる仕上がりで、FWとしてのレベルの高さを感じることができました」
―どのあたりにレベルの高さを感じる?
「球筋がとにかく強く、初速の勢いが落ちないまま、遠くまでボールを到達させることができる点です。3Wをティアップして試しましたが、中弾道のパワフルな球質で、現在発売中の他社モデルと比べても1、2を争うほどの飛距離性能を実感できます。FWでも飛距離に妥協したくないゴルファーなら、購入リストの候補に必ず入ってくるモデルといえます」
―重心は浅めですか?
「同シリーズの他2モデル(スタンダードモデル『ステルス2 FW』と『―HD FW』)より浅くは感じましたが、浅過ぎて手ごわい印象は全くなく、飛びにつながる高さを確保しつつ、しかも吹け上がりにくい適度な重心位置だと思います。ヘッドの重さは結構感じますが、小ぶりなサイズ感で操作性が備わっており、インパクトの瞬間にヘッドがイメージ通り返ってくれる感覚が持てます。純正シャフト(ディアマナ TM50)とのバランスもマッチしていて、つかまり具合が程よいので、安心してマン振りすることができました(笑)」
―同シリーズの他2モデルとの違いは?
「スタンダードモデルは、ソールのウエート調整機能がない分、軽快に振りやすく、『―プラス』より扱いやすいです。私のHS(3Wで平均46.6m/s)では、ややスピンの多さが気になりましたが、つかまり過ぎない適度なドローボールで、多くのアベレージゴルファーから支持される寛容性の高さを実感できました。『―HD FW』は、ロフト角が3Wで16度(他2モデルは15度)と寝ている分、ボールが上げやすく、かなりやさしいモデルに仕上がっています。『―プラス』とは対象ユーザーがかなり違うとは思いますが、ティアップして打てるティショットよりボールがつかまりにくいフェアウェイ上やラフから打つシーンでは重宝する気がしました」
―同シリーズのドライバーより高評価?
「そうですね。特に『―プラス』シリーズのドライバーとFWとの評価の差が大きいかもしれません。ドライバーでは純正シャフト(ディアマナ TM50)が頼りなく感じられ、右へ左へボールが散らばっていまい、安定しない印象が強かったのですが、FWはシャフトが短い分、ヘッドの効き具合がそれほど出ずに、振り抜きやすさがマッチしたと思われます」
―どのような人向き?
「全体的に重さはしっかりあるため(総重量:316g ※硬さSの場合)、それに耐えられるだけのパワーは必要かもしれません。インパクトまでにヘッドを返してこられる最低限の腕力があること。ドライバーのHSでいえば、40m/s台中盤は必要でしょう。ただ、ロフト調整に加えウエート調整もできるメリットは、スタンダードな位置で合わなくても、自分好みのセッティングを見つけられる強みとして、許容範囲の広さを感じます」
納得のオール4.5【総合評価4.5点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:ディアマナ TM50(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。