マジェスティ ロイヤル ドライバーを万振りマンが試打「前作300yd超えも…」
マジェスティの人気作 HS50m/s台のYouTuber評価は!?
高級ブランド「マジェスティ」から、人気の高いフラッグシップモデル「マジェスティ ロイヤル ドライバー」をピックアップ。前作以上に低深重心化されたチタンモノコック(卵の殻のような単一板状)ボディにより、インパクトの力をロスなく初速に変換するという新作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?
「若年層を取り込み 既存ファンも満足させる仕上がり」
―率直な印象は?
「見た目がかなりスポーティに様変わりし、落ち着いた雰囲気に少しアスリートな印象が加わり、純粋に格好いいと思えるデザインに変わりました。『マジェスティ ロイヤル』というと、シニア向けの高級モデルというイメージが強く、30代の私などはターゲットにならない印象のブランドでしたが、この2023年モデルは、若年層でも違和感なく使い続けることができる要素を感じます」
―違和感なく使い続けられる要素…?
「はい。価格としても、簡単に買い替えられる値段ではなく(税込13万8600円)、デザインやイメージもワンランク上の上質さを訴求しているため、最低でも50代以上が対象と勝手に思っていたのですが、若年層でも次に検討したいドライバーの候補のひとつに挙げてもおかしくない外観と性能に変化しています。ここ最近、ドライバーのトレンドは1年単位の発売で、正直買い替えるタイミングが追い付かないという人も多い中で、若い人でもじっくりいいものを選び、4~5年は最低使いたいという声に応えることができる存在なのかなと思いました」
―飛距離性能は?
「バックスピンがやや多めで、ボールが上がりすぎる傾向が強く、飛距離としてはやや物足りなさを感じます。ですが、逆にミスに対する寛容性は高く、ボールのつかまり具合も良いので、やさしさを求める人こそ恩恵を受けられるモデルといえるでしょう。もともと一発の飛びを実現するタイプではなく、平均的に高い飛距離性能を発揮するタイプだと思うので、試打より実際のラウンドで飛びを実感できるドライバーだと思います」
―前作(2021年モデル)と比べると?
「前作のほうがフェースの弾き感も強く、前に飛ぶ力が強かった印象です。結果的にも300ydを超える弾道が多く、飛距離性能は上のような気がします。特に純正シャフト(LV540)の影響は大きく、23年モデルのシャフト(LV550)よりシッカリ感がある分、スピン量を少なく抑えられ、インパクトの強さをそのままボールに伝えられる印象がありました。23年モデルは、高さが出やすくキャリーで飛ばせる特徴ですが、その半面でスピンが増え、吹け上がってしまうマイナス面が目立ってしまいました。私のHS(平均49.6m/s)では、シャフトをカスタムして、弾道の高さを抑えられる仕様にしないと厳しいかもしれません」
―他に気になる点は?
「爆発音のような異様な打音です。音が甲高いというか、大きな響きで、特に屋根のある練習場だったことで呼応して余計に驚いてしまったせいか、一発目からかなり驚きました。コースに出れば、それほど気にならない音量かもしれませんが、他モデルと比べるとかなり遠くまで響き渡る大きな音といえます」
―どのような人向き?
「クラブは比較的に軽量といっても、他社が打ち出している一般的な軽量モデルは270~280g台が多いので、それほど軽すぎる設定ではなく(総重量296g ※硬さSの場合)、非力な女性ゴルファーというよりは、飛距離が落ちてきた男性ゴルファー向きといえるかもしれません。昔の飛距離をクラブで取り戻したいシニアゴルファーがメインターゲット。若年層の取り込みも図りつつ、既存の『マジェスティ』ファンの満足度も上げる、対象年齢を問わない仕上がりとなっています」
前作評(4.2点)よりややダウン…【総合評価4.0点】
【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:マジェスティ LV550(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
■ 万振りマン プロフィール
登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。