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夜の銀座で“ゼクジョ”会? 潜入取材に行ってきた

2019/11/16 14:04
“ゼクジョ会”の実態とは…?

東京・銀座の街はずれで“ゼクジョ会”という女性しか参加できないイベントが開催される。そんな噂を耳にして、11月のある日、夜の帳が下り始めるとともにオフィスを離れ、銀座に向かった。

歌舞伎座を横目に、東銀座の路地に歩みを進める。銀座のど真ん中に比べると静かな場所で、本当にキラキラとした女子会が行われているのだろうか…。そう思ったのもつかの間。目の前の真新しいオフィスビルに、おしゃれな装いの女性たちが続々と吸い込まれていく。

グーグルマップで確認する。間違いない。ここが目的地の「PGMゴルフアカデミー銀座」が入るビルだ。正面のエスカレーターで2階に上がった。自動扉を抜けると、シミュレーションゴルフの打席が並ぶ。照明を抑えたシックな雰囲気。ヘッドに「XXIO」の文字が刻まれたゴルフクラブたちがライトアップされ、ゲストを出迎えていた。

入り口にはさっそく“インスタ映え”スポットが!

そう。ゼクジョ会とは、12月26日に発売される11代目「ゼクシオレディス」の女性限定試打会なのだ。入口には“インスタ映え”しそうな空間が設けられ、参加者が熱心に写真を撮る様子は確かに女子会だ。会が始まると、女性たちはメーカー担当者が話す製品説明や開発ストーリーに熱心に耳を傾けた。冴えたブルーと深みのあるボルドーの2色で展開するヘッドのデザインは、女性社員が手掛けたものだという。

いよいよ「ゼクシオレディス」を試打する時間になった。メーカー担当者が参加者一人ひとりにオススメのフレックスを提案する。爽快な高い打球音と、最新の機器で測定された飛距離に驚く甲高い声が会場に響いた。

女性ゴルファーのお悩み、なんでも答えます!

フロアの一角には古閑美保プロとの懇親スペースがあり、アイドルの写真撮影会やサイン会のような盛り上がりを見せた。古閑プロは相手が女性ということもあってか、現役時代の女子プロ酒豪列伝や現在のプライベートの過ごし方、女性特有の体の悩みといった質問にも、赤裸々に答えていた。

Nさん(左手前)は古閑美保プロと楽しいひとときを過ごした

参加者2人に話を聞いた。まず1人目はゴルフ歴7年、40代のNさん。ゼクシオ8と9を使用しており、古閑プロに会いたい気持ちから参加したという。懇親タイムでは緊張して何も話せなかったというが、「すごく気さくな方で、テレビで見た通りの方だった。来て良かったです!」と笑顔をはじけさせた。

仕事終わりに参加したという30代のYさんはインスタグラムに投稿するため、スマホに加えてブラウン系のカメラを持ち歩くおしゃれ女子。ゼクシオ10でクラブ一式をそろえており、ドライバーとアイアンの買い替えを検討しているという。「自分の使っているクラブなので、より楽しめました。ドライバー欲しいなぁー(笑)」

古閑美保プロを囲んで記念撮影をした“ゼクジョ”たち

古閑さんを囲んで記念撮影を終えると、女性たちは夜の銀座に消えていった。今回の潜入取材からは、レディスゴルフクラブ市場で高いシェアを誇るブランドが、徹底した女性目線で設計から試打会までを行っていることが浮き彫りになった。私も何年か後に、こんなに素敵なゼクジョの仲間入りができるだろうか…。(編集部・大久保彩)