汗かきゴルファーに朗報!? ゴルフ場でみつけた「すべらない話」
年末に行われた藤倉コンポジットが主催する「第6回スピーダーチャレンジ2023決勝」の試合会場で、珍しいものを発見した。
大会に参加したプロの選手たちが、何やら小テントの前に群がっている。温かいコーヒーでもサービスしているのかと思いきや、ポットの中に入った物質を手のひらに出してごしごしと塗っているではないか。アルコール消毒?いやいや、どうやら米国発の話題の滑り止めらしい。試合当日はあいにくの雨だったが、滑り止めの効果を試すには絶好のコンディションだった。
「何コレー?」と言って物珍しそうに手のひらでその物質を揺らしていたのは仁井優花。手に出た物質を見ると、薄い膜を張った透明な粒の塊だ。滑り止めというと、野球のロジンバッグや、ウエートトレーニングのチョークパウダーを想像するが、粉ではなくてどちらかというと粒上の物質。両手に出た500円玉大の粒の塊をゴシゴシとこするように両手全体に広げ、手になじませる。すぐさま水をかけてその撥水(はっすい)性を試していた仁井。「すごいはじきますね。これなら雨の日も安心かも」と、手のひらを眺めている表情はなんだかうれしそうだった。
その滑り止めは「チョークレス」(販売元・渡辺製作所、税込3520円)という製品。原料のシリカという物質が皮膚表面の皮脂を吸収し、さらに手の表面にすり込むことで薄いコーティングを作り、汗などの水分をはじくという仕組みだそうだ。
粉上のチョークなどと違い、粉が飛ばないのはうれしいし、せっけんで簡単に落とせるという。手だけでなく、グローブやグリップにも使えるので、手とグローブ、グリップに使えば、強力なグリップ力になり、まさに汗かきゴルファーにはたまらない一品だ。「手汗をあまりかくほうじゃないですが、雨の日などは滑らなそうでいいですね」とは同大会常連の永峰咲希。
USGA(全米プロゴルフ協会)の公認を取っているので、試合でも問題なく使えるとのこと。今季のプロたちの隠れた秘密兵器になるか!?(編集部/服部謙二郎)